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29日は台風2号の接近に伴い、県内全域で交通網や一般民家への被害が相次いだ。和歌山市では午前9時38分に大雨暴風警報、洪水雷注意報が発令され、各地で道路や床下冠水が発生。24時間の雨量が県内で最も多かった友ヶ島では165ミリを観測し、同所ではことし最大の雨量となった。
同市は警報の発令とともに災害警戒本部を設置。西山東地区3件(口須佐、伊太祈曽、吉礼)、東山東地区1件(平尾)、安原地区(朝日)で道路冠水、宮前地区の民家で床下浸水1件の通報があった。道路冠水の影響で、吉礼、朝日、平尾、山口などの市道、県道、紀の川を渡る河西橋も一次通行止めとなった。県も午前6時45分から配備体制を取り、最大81人体制で被害情報を収集。各振興局でも配備体制を取った。
和歌山電鐵では、吉礼から伊太祈曽駅の間の、吉礼トンネルで線路内へ土砂や濁流が流れ込み、午前8時53分から午後2時まで運転を見合わせた。JR西日本和歌山支社は、午後4時5分ごろ、きのくに線紀伊由良駅が雨量計の規制値に達し、その後数駅で同様の事態となったため、午後9時28分まで、加茂郷から冷水浦駅の間で徐行運転とした。これにより、上下29本に最高40分の遅れが生じ、4230人に影響が出た。また、海の交通網では、南海フェリーは和歌山から徳島間の上下全便を欠航とした。
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