2011年05月30日

04.文化・くらし/06.特集/私達にできること―和歌山から東日本へ―

子どもと一緒に祈り込め 復興支援コンサート

子どもと一緒に祈り込め 復興支援コンサート

最後にみんなで「世界に一つだけの花」を演奏した

東日本大震災被災地のためのチャリティーコンサート「チビッコ集まれ! わたしたちの町の世界に一つだけの音楽会」が28日、和歌山市のきのくに志学館メディア・アート・ホールで開かれた。同市のバイオリニスト北島佳奈さん(30)が音楽仲間に呼び掛けて主催。最後に大勢の子どもたちが手作りの楽器などを持って「世界に一つだけの花」を一緒に合奏した。この日集まった義援金14万3035円は、県を通して被災地に送られる。

同コンサートは、「音楽で被災地の人々にエールを送りたい」という思いと、昨年秋に母親になった北島さんの「子ども連れでも楽しめるコンサートがあれば」という思いから生まれた。そのため、赤ちゃんを抱いた母親や、ベビーカーを押した父親なども大勢訪れ、会場は約200人で溢れた。

北島さんとマリンバの波木基子さん、チェロの崎元蘭奈さん、ピアノの大塚真知子さんと湯川美佳さんが、聞きなじみのあるクラシック曲を「祈りを込めて」と次々に演奏し、県内の母親でつくる「ママさんブラス和(なごみ)」が「アンパンマンのマーチ」や「上を向いて歩こう」などを元気に披露。

フィナーレでは、子どもたちが指揮棒を振ったり、持参したバイオリンを弾いたり、手製のマラカスでリズムを取ったりと笑顔いっぱいで演奏に加わった。同市の尾崎萌恵ちゃん(5)と愛ちゃん(3)は鈴や笛を持って参加。母親の房江さん(36)は、「こういうコンサートは初めて。楽しいです」と話していた。

北島さんは、「きょうは音を通して一緒の時間を共有し、世界でここでしかない音楽が生まれました。皆さまのお気持ちと元気を被災地に届けます。ありがとうございました」と話した。





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