2011年05月31日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

国重文・旧名手宿本陣で初の音楽イベント

力強さと柔らかな弦の音が融合したライブ - 国重文・旧名手宿本陣で初の音楽イベント

力強さと柔らかな弦の音が融合したライブ

紀の川市名手市場の国指定重要文化財「旧名手宿本陣」を利用した初の音楽イベントが28日開かれ、約180人が趣のある古民家で三味線と琴の演奏を楽しんだ。主催した青洲の里の城口豊事務局長(64)は「新しい文化財活用法の可能性が見えた。今後も市内にある文化財を利用したまちおこしができたら」と話している。

旧名手宿本陣は、全身麻酔を使って世界初の乳がん手術を成功させた華岡青洲(1760~1835)の妻・加恵の実家。県出身の津軽三味線奏者・木乃下真市さんと、中国古箏奏者の伍芳(ウーファン)さんが出演し、2人合わせて15曲を演奏。聴衆は力強い三味線と柔らかな中国古箏の音色に酔いしれた。イベントの収益金は全額、市のピンクリボン推進運動に寄付した。

仕掛け人は、湯浅町の久澄信幸さん(61)。久澄さんは、フォークグループ「かぐや姫」のマネージャーなどを務めた音楽業界での幅広い人脈を生かし、地元を巻き込んだ音楽ライブでまちおこしの活動をしている。今回は、東北から九州にある古民家を回るライブツアーの第一弾で、久澄さんは「アーティストにとっても『貴重な施設で演奏したい』というのは時代の流れです。手作りライブで地域を盛り上げていきたい」と話している。





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