2011年06月01日

00.社会

「季節感じて」湯峯教諭のスライドショー人気

湯峯教諭のスライドショー

校庭に咲く草花を映し出すモニター

登校すると、校庭の草花がお出迎え。和歌山市中野の市立貴志南小学校(本田昌子校長)で、玄関の液晶モニターに映し出される校庭の草花や風景写真のスライドショーが人気だ。理科の湯峯利樹教諭(54)が撮ったもので、校内の景色を中心に、子どもの目線で捉えた構図が人気の秘密。30日には新作が公開された。

液晶モニターは太陽光発電機の設置に伴い児童の靴箱がある玄関に設置されたもの。児童に季節感を感じてもらおうと、新作のテーマは 「梅雨」 。 「写真を見た後で実際に花を見て、写真では感じられないにおいや温度、動きを感じてほしい」 と思いを込め、通学路に咲くアジサイも入れた。スライドショーはこのほか、卒業する児童に6年間過ごした学びやをあらためて振り返ってもらう 「卒業式バージョン」、校内に咲き誇る大きな桜や児童が植えたチューリップなどの 「春の植物バージョン」 などがある。

湯峯教諭は、大人が見ていいなと思う写真ではなく、子どもが見て分かりやすいストレートな構図での撮影を心掛けている。ずらりと並んだチューリップは一番人気だったといい、渡り廊下から撮影した桜を見てライブカメラと勘違いし木の下で飛び跳ねていた児童もいたとか。意識していることは、絶対に人を入れないこと。例えば、校庭の遊具や音楽室のピアノ、家庭科室のいすなど、それぞれの思い出のある場所や物で、誰がいつ見ても楽しめるように工夫しているという。

いつもスライドショーを楽しみにしているという3年生の西田大地君(8)は 「前の写真のときは、見るたび春を思い出してた」 とにっこり。





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