2011年06月09日

00.社会

次世代のエコ研究拠点 花王和歌山工場に完成

エコテクノロジーリサーチセンター

テープカットで完成を祝った

花王(株)(尾崎元規社長)は、和歌山市湊の和歌山工場内に次世代環境技術の研究拠点「エコテクノロジーリサーチセンター」(ETRC)を完成させた。総延床面積約2万3000平方メートル、投資総額160億円。耐震設備も整っており、同社の研究棟としては最大規模となる。

8日のオープニングセレモニーには、仁坂吉伸知事や関係者ら約110人が出席。尾崎社長は「自然環境に恵まれた和歌山の地に環境技術の粋を集めた研究施設を開設した。地球環境の保全に貢献し、日本や世界の消費者の暮らしに役立つ製品を開発していきたい」とあいさつした。

同社は、平成21年に掲げたエコロジーを経営の根幹に捉えた環境宣言を実践するため、花王グループの環境研究機能を和歌山に集結し、次世代の環境技術、エコイノベーション研究の加速を目指す。

ETRCは、環境技術の研究開発を行う「本館研究棟」、製品の生産プロセスのスケールアップ研究を行う「パイロット研究棟」、植物の育成研究を行う「植物・バイオマス研究棟」の3施設からなる。

植物・バイオマス研究棟は、ヤシなどが育つ高温多湿地域の気候を再現。製品の原料となるアブラヤシやココヤシなど約80種類の油糧植物を栽培し、その生態を知ることで次世代に向けた植物原料の研究を行う。

また、本館研究棟の1階に一般の人とのコミュニケーションの場として「花王エコラボミュージアム」を併設。 展示や映像、体験プログラムによって、現在の地球環境や最先端のエコ技術を分かりやすく体験できる。

ミュージアムの見学は来月4日から。事前の申し込みが必要。 入館無料。 開館時間は午前9時半から午後4時。 休館日は土、 日、 祝日および同社休日、年末年始。 申し込みは同社和歌山工場(TEL073・423・8151)へ。





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