2011年06月10日

00.社会

和大付属小でサマーフェスタ開催へ

「子どもの楽しみをなくしたくない」 。 和歌山市吹上の和歌山大学教育学部付属小学校(菊川恵三校長)で40年の歴史を持つ育友会行事 「奥山まつり」。 昨年、 保護者が大けがをする事故があり、 ことしは安全面の見直しのため自粛となった。 しかし、 学校、 保護者ともに児童を楽しませてあげたいと気持ちが一致。 ことしは学校と育友会(竹川裕之会長)が共催で 「ふぞくっ子サマーフェスタ」 とかたちを変え、 開催に向けて準備を進めている。

奥山まつりは過去41回開かれた伝統的な夏祭り。 夏の夕べを家族で楽しんでもらおうと始まった。 保護者全員が参加できるよう、 学年ごとに出し物があり、 火の文字を掲げる 「おく山の火」、 グラウンドからの打ち上げ花火、 6年生が手作りペンシルライトを振るなど、 夜ならではの催しは特に人気があった。

しかし昨年、 祭りの後片付け中に鉄柱が倒れる事故があり、 保護者が大けがをしたことで、 安全対策を見直す必要があると自粛を決めた。 学校と育友会は 「子どもたちのために何らかのかたちでできないか」 と相談し、 同フェスタを来月17日の終業式後に開催する運びとなった。 共催となったことで、 教職員への負担が増えることが懸念されたが、 「子どもたちを喜ばせられるなら」 と反対意見はなかった。 当日までの少ない時間の合間を縫って準備に取り掛かっているという。

時間は午前中から午後2時ごろまで。 一般入場はやめて規模を縮小し、 夜の催しは中止とした。 売店では、 昼間の食品の安全も考え、 加工した商品以外は売らず、 フェースペイントなど13の模擬店を開く予定。 同中学校ブラスバンド部の演奏や実験工作室なども検討している。

菊川校長(55)は 「祭りは卒業アルバムの1ページにも載り、 最後の思い出になる。 全部なくすよりは子どもたちのためになることをしたい」、 竹川会長(47)は 「厳しく制限されると思ったが、 協力はありがたい。 子どもたちを楽しませたいという気持ちを強く感じている」 と話している。





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