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発見された階段 |
県文化財センターは17日まで、 岩出市根来の若もの広場東側にある根来寺遺跡で、 子院 (しいん) 跡につながる幅3メートルの階段など出土した遺構を公開している。
同遺跡 (約700平方メートル) は県が旧県会議事堂 「一乗閣」 の移転先として計画を進めている場所。 同センターが発掘調査を行ったところ、 天正13年 (1585) の羽柴秀吉の焼き討ちのころに存在していたとみられる根来寺子院跡が見つかった。 建物の下部を地下式倉庫として利用したとみられる3基の跡も発見された。
階段は踏石と側石の上部2段分の一部だけ現れた。 使われている石が当時としては大きく、 根来寺の財力と勢力の強さが見て取れるという。 また5カ所で、 当時高価だった備前焼大かめ跡や石積み井戸、 焼き討ちにあったとみられる焼土層なども出土した。 同センターは 「根来寺が一番栄えていた当時の様子を表している」 としている。 同遺跡は公開後に埋め戻される。
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