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ジグザグ走行に挑戦する高齢者 |
急増する高齢者の死亡事故に歯止めをかけるため安全意識を高めてもらおうと、 県交通安全協会(高垣宏会長)は19日、 和歌山市住吉町の市立本町小学校で 「交通安全高齢者自転車競技大会」 を初めて開いた。 昨年の県内の事故による高齢者(65歳以上)の死者数は、 近畿ワーストの32人(2位は奈良の24人)。 同会専務理事の村畑寿雄さん(62)は 「大会の話を広めてもらうことで、 事故防止の意識を浸透させたい」 と話している。
同会は毎年、 小学生を対象にした自転車競技大会を開いているが、 全国的に高齢者を対象にした大会が導入される中、 県内でも高齢者の事故防止につなげようと企画した。
県内の交通指導員を中心にした65歳から85歳の30人が3人1チームで参加。 横断歩道や信号などを設け、 通常の道路を想定した 「安全走行テスト」、 8の字走行やポールをぬって走るジグザグ走行などの 「技能走行テスト」、 交通規則や道路標識などの問題を解く 「学科テスト」 と、 子ども対象の大会と同じ競技を実施。 ジグザグ走行の間隔を少し広げるなど、 高齢者向けに一部配慮し、 安全確認の正確さなどを減点法で競った。
安全走行では、 横断歩道で止まった際に後方、 左右を確認するなど、 普段忘れがちな行動を再確認。 1・5メートル間隔に置かれたポールをぬって走るジグザグ走行では、 ハンドルをうまく切りながら1本も倒さず進めた参加者に、 大きな拍手が送られた。
チームで団体1位、 安全走行で満点だった市交通指導員会会長の山本勲さん(71)は 「後方確認は忘れがちやけど、 必ずしなければとあらためて思った。 普段走る時に気を付けるべきところを学べた」、 最高齢で参加した本町地区交通指導員会会長の野村晴一さん(85)は 「運動神経が鈍っているなと実感した。 ゆっくり走るよう心掛けます」 と話していた。
同会は今後も高齢者対象の大会を続ける。 結果は次の通り。
【団体】1東地区Aチーム(山本勲、 粂田正治、 川口義晴)2東地区Bチーム(今井光江、 岡田和夫、 野島毅)3西地区Aチーム(河内英雄、 大畑忠夫、 保田照子)
【個人満点賞】安全走行テストの部=山本勲、 坂本登▽学科テストの部=上村幸治、 津田敏明
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