2011年06月22日

00.社会

安全な道へ 障害者らが大新地区の県道点検

県道紀和停車場線

歩道を歩いて意見を求めた

みんなが安全に利用できる道路へ。 歩道の問題点について利用者の意見を聞こうと、 県などは21日、 身体障害者や高齢者と一緒に、 和歌山市の大新地区を中心にした県道紀和停車場線(和歌山市鈴丸丁から坊主丁)約650メートルを点検した。 昨年から県内各地で実施している取り組みで、 市内では初めて。

那智勝浦町で、 身体障害者から 「県道の歩道の勾配が激しく負担が大きい」 と意見があったことを受けて始めた合同点検。

昨年度は橋本市など、 公共施設が多い県内5カ所の歩道を点検し、 縁石の破損など即対応できるものは修復した。 歩道のバリアフリー化など大がかりな改善箇所は2カ所見つかり、 本年度の事業で整備する。

この日点検した県道は、 JR和歌山駅、 紀和駅から1キロ以内で、 市立大新小学校の通学路でもある。 同校、 大新地区自治会の関係者、 市内在住の視覚障害者や車いす利用者ら約10人が参加した。

参加者は二手に分かれて県道を挟む歩道をゆっくりと歩き、 点字ブロックがない箇所や、 段差の激しい部分などを確認。 県関係者は参加者の意見に耳を傾け、 図面に書き込み、 写真を撮るなどしていた。 今回の意見を取りまとめ、 すぐに対応できるものは修繕し、 大がかりなものは予算の確保を目指す。

海草振興局建設部・副部長の加茂年彦さん(54)は 「皆さんが安全に利用できるよう、 貴重な意見を道路整備方針に役立てていきたい」、 市視覚障害者福祉協会・副会長の幸前勇さん(50)は 「点字ブロックがないと方向性を失って怖いし、 歩道と車道に段差がないと車道に寄ってしまうということもある。 少しでも意見が反映されれば」 と話していた。





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