2011年06月27日

00.社会

革ジャンVS雑賀衆!? 和歌山城でPV撮影

ロックンローラーと雑賀衆が激突!

ロックンローラーと雑賀衆が激突!

雑賀孫市や沙也可(さやか)を通し、和歌山市の魅力を韓国や日本全国に発信するプロモーションビデオの撮影が26日、和歌山城紅葉谷で行われた。孫市の会(森下幸生会長)や沙也可の会(辻健会長)、同市のロック歌手岡村康司さん(53)とその仲間ら約30人が出演。京都東映撮影所スタッフの指導を受け熱い演技を繰り広げた。同ビデオは、沙也可の子孫が住む韓国友鹿里で開かれる「韓日友好館」オープニングイベントで紹介されるほか、動画サイト「YouTube(ユーチューブ)」にもアップロードされる。

監督は同撮影所監督・プロデューサーの中野広之さん(44)。中野さんは3年前から孫市まつりに参加し、「沙也可 無窮花(むくげ)咲く丘」や「華の孫市」などを歌う岡村さんや同会メンバーと意気投合。さらに沙也可の平和の精神や人民への思いに感銘を受け、「愛と情熱、おもてなしの心」をコンセプトにボランティアで映像制作することになった。

撮影は6月初めから始まっており、この日は岡村さんが革ジャン姿で韓国語であいさつし、「沙也可のふるさと、紀州雑賀でお待ちしております」とPR。同会メンバーも、「日本一の鉄砲集団雑賀衆、和歌山に是非遊びに来てね」と語り掛けた。

ドラマやCMなどを数多く作っている中野さんの演出だけに、甲冑姿の雑賀鉄砲集団と革ジャンリーゼントのロックンロール軍団が激突する場面は迫力満点。ほっとする笑いも随所に入れ込んだ。

見事な立ち回りを見せた同会ギャル軍団の一人、同市中松江の川口綾さん(22)は、「緊張してますが、ちょっとでも和歌山の良さを伝えられたら」。秋には韓国でも歌う予定の岡村さんは、「和歌山をこんなふうに紹介でき、中野さんに感謝しています」と話していた。

「沙也可」 は、約420年前の文禄の役で朝鮮に出兵したが、 「この戦いに義なし」 と秀吉に反旗を翻した謎の日本人。朝鮮に帰化し、李王朝の将軍になった。諸説ある中で、紀州雑賀鉄砲衆の頭領・雑賀孫市の嫡男・孫市郎説が有力とされ、韓国に住む沙也可の子孫と和歌山の交流が進んでいる。





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