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障害者や高齢者など体の不自由な人を和歌山城天守閣まで電動車いすとスロープを使って案内する「和歌山城おもてなし向上事業」の名称が「忍者と一緒に和歌山城!」に決まった。サポートスタッフが忍者の格好をして、登城を補助するという、珍しいものになる。1日午前10時から、サポートの様子を披露する。
県の緊急雇用創出事業臨時特例基金を活用した事業で、先月6日に市民団体「和歌山城プロジェクト」に委託することが決まり、24日から申し込みを受け付けている。最低でも10日前までの申し込みが必要なため、7月2日が事業開始日になった。
天守閣に行くためには、階段を上る必要があるため障害者や高齢者にとって天守閣は「行きたくても行けない遠い場所」だった。この問題を解決するため、市は和歌山城東の勾配が最もなだらかな表坂登口にスロープを設置。和歌山北と東済州の両ロータリークラブから寄贈された電動車いすを使って、利用者を天守閣まで導く。
サポートする際は、忍者の格好をしたスタッフが4人一組で行う。ヘルパー2級の資格を持っている人もいるため安心感がある。今回の事業は本年度末までの限定事業で、利用者がどれだけあるかを調べる「調査期間」の意味合いが強い。和歌山城管理事務所は「好評なら来年度以降はまた別の形で継続したい」と話している。
申込書は、市役所1階ロビーやコミュニティセンター、市ホームページ(http://www.city.wakayama.wakayama.jp/)で入手できる。希望日の10日前までに申し込む。問い合わせは、同プロジェクト(TEL080・1437・4171)、同事務所(TEL073・435・1044)。
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