2011年07月04日

00.社会

県庁舎内完全禁煙へ 近畿で和歌山最後

県庁舎内完全禁煙へ 近畿で和歌山最後

北別館の喫煙室があった場所。 仕切りがあった部分だけ、 天井や壁がヤニで変色している

県庁舎内の喫煙室が本年度中に全て庁舎外へ移される予定であることが、 県への取材で分かった。 全国ではすでに30数府県庁で喫煙室を庁舎外へ設置しており、 近畿圏内では和歌山が最後という。 昨年はたばこが値上げされ、 県庁内の愛煙家にとっては、 より肩身が狭くなりそうだ。

庁舎内は、 喫煙室以外全面禁煙となっている。 県職員 (各振興局など含む) は約3500人で、 喫煙者は770人と約2割。 もともと、 東別館2カ所、 南別館2カ所、 北別館1カ所、 本館1カ所の計6カ所に喫煙所があったが、 廊下に煙が漏れるなどして、 職員や来庁者から苦情もあったという。
県では、 職員の代表者で構成する 「安全衛生委員会」 で平成20年ごろから、 喫煙室の庁舎外別離について話し合いを進めており、 ことし1月に全職員を対象に喫煙に関するアンケートを実施。 喫煙室を庁舎外へ移すことに8割強が合意し、 「庁舎内で吸いたい」 という喫煙者の声がある一方で、 「敷地内自体を禁煙にすべき」 と嫌煙家からの厳しい意見もあったという。 これを受け、 同委員会は喫煙室を庁舎外へ移すことを決定した。 東別館、 北別館は地下などに移動済みで、 本館と南別館も現在準備中という。
愛煙家の県職員の男性(42)は 「正直、喫煙場所がなくなるのはつらい面はある。ただ、たばこを吸わない人の方が多いので仕方がない」、県職員厚生室は「時代の流れなのでやむを得ないところもある。 これを機に禁煙を考えてもらえれば」と話している。





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