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3回1死2、 3塁からスクイズを決める稲垣(決勝) |
第33回全国スポーツ少年団軟式野球交流大会近畿ブロック予選大会が2日、 和歌山市北出島の市民球場で開かれ、 県代表の貴志(和歌山市)が初の代表決定戦を制し、 8月5日に札幌ドームを主会場に開幕する本大会出場を決めた。 初戦の羽束師ラビット(京都)に4―0で快勝した貴志は、 決勝で八日市ビクトリー(滋賀)と対戦した。 3回に稲垣のスクイズで先制、 同点で迎えた特別延長の8回には、 奥がサヨナラ適時打を放ち、 2試合で20奪三振のエース樋尻の力投に応え2―1でゾーン優勝を飾った。
《ゾーン代表決定戦》
◇1回戦
貴 志
2200004
0000000
羽束師
(時間切れ)
◇決勝
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 計 |
八日市 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
貴 志 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1X | 2 |
近畿ブロック予選には、 2府4県の代表6チームが出場。 それぞれ3チームが2つのゾーンに分かれて、 本大会出場(代表2チーム)を目指しトーナメントで熱い戦いが繰り広げられた。
貴志は1回戦で、 羽束師ラビットと顔を合わせた。 初回、 奥、 竹田の連続四球を足掛かりに、 中川の右前適時打などで2点を先制すると、 2回には2死満塁から、 稲垣が右前へ技ありの流し打ちで2点を追加した。
守ってはエース樋尻が立ち上がり2四死球を出しながらも、 3奪三振とまったく相手にバットを振らさない力強い投球を披露。 時間切れとなった6回までに11三振を奪い完封、 反撃の隙さえも与えなかった。
八日市ビクトリーとの決勝は、 序盤、 貴志が攻めながらもあと1本でない展開となったが3回、 奥、 竹田の連打でつかんだ1死2、 3塁の好機に、 主砲稲垣が左手だけで鮮やかに投前にスクイズ、 奥が生還し待望の先取点を挙げた。 同点で迎えた特別延長の8回には、 無死満塁から奥が中前に運びサヨナラ勝ちで優勝を決め、 初の全国切符を手にした。
連投となった樋尻は三振よりも、 打たせて取る省エネ投法で八日市打線をほんろうしたが、 5回に死球と失策が絡んだピンチに、 適時打を浴び同点にされた。 今大会の初失点で気を引き締めたマウンドは、 相手をパワーで抑え、 同点以降は1安打6奪三振。 特別延長の8回も無死満塁から、 進塁さえ許さなかった。
全国大会出場を決めた貴志の中川主将は 「全国でも優勝を目指す。 きょうは失策もあり、 大会に向けもっと練習に励みたい」 とし、 樋尻投手は 「きょうは球が走っていた。 全国でも力を発揮したい」 とはつらつと答えた。 西田監督は 「樋尻はよく投げたが、 いつも言っているように、 内外野の守備も打線も控えの選手も含めチーム全体みんなの勝利だ。 初めての全国スポ少大会は1戦1戦を大切に頑張る」 と意欲を示した。 貴志ナインは次の皆さん。
▽代表者=津田雅章▽監督=西田嘉平▽コーチ=鈴木明夫、 西林昭二▽スコアラー=奥弘登▽主将=中川虎大▽選手=樋尻航輝、 稲垣朋弥、 石井悠斗、 竹田光希、 湯川祥吾、 奥颯人、 宮本優衣哉、 甘木海真、 栗本裕矢、 笠原健人、 高橋龍生
応援団と共に優勝を喜ぶ貴志ナイン
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