2011年07月06日

00.社会

「阪神」後、近畿初 和歌山県内で震度5強

5日午後7時18分ごろ、 県北部を震源とする地震があり、 広川町や日高川町などで震度5強を観測した。 海南市は震度4、 和歌山市は震度3。 震源の深さは7キロ、 地震の規模を示すマグニチュード (M) は5・5と推定される。 和歌山地方気象台によると、 震度5強の観測は、 阪神淡路大震災を受けて平成8年に震度が10階級となってから近畿で初めて。 JRではトンネル内で約5時間半電車が止まるなど、 交通網が大きく乱れた。

この日は7時34分ごろにも県北部を震源とする地震が続き、 広川町などで震度4、 和歌山市でも震度2を観測した。 県は地震発生直後から配備体制を取り、 本庁247人、 各振興局に計476人が詰め、 午後10時半に解除。 県総合防災課によると、 日高町で小学校体育館の内壁 (10×15センチ) が破損、 湯浅町では瓦が落ちたり、 土壁がはがれるなど建物9件に被害があった。

JR西日本和歌山支社では、 地震発生直後から電車の運転を全線で一時見合わせた。 阪和線、 きのくに線、 和歌山線で、 上下93本が運休、 35本に遅れが生じ、 約1万9700人に影響が出た。 JRきのくに線の御坊駅発和歌山駅行きの列車は、 紀伊由良トンネルで地震直後から午前零時55分まで停車し、 乗客52人が閉じ込められた状態となった。 また翌6日は始発から運転を予定していたが、 列車を所定の場所に戻すなどの作業で、 きのくに線の上下3本が運休し約930人に影響が出た。 和歌山電鐵貴志川線では上下14本が運休し、 5日午後10時54分から運転を再開。 約750人に影響。 南海電気鉄道管内では大きな乱れはなかった。





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