2011年07月07日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

夏祭りに向け「大作り物」製作中 海南

伊勢部柿本神社

「笑顔で日本が元気になれば」 とほほ笑む矢倉さん

海南市日方の伊勢部柿本神社で10、 11の両日行われる夏祭りを前に、 地元の元漆器蒔絵職人、 矢倉眞弓さん (85) が、 夏祭りで展示する紙と竹で作る大作り物 「えびすさんと大黒さん」 の制作に励んでいる。

毎年テーマを変えて制作しており、 ことしは 「景気がよくなって日本が明るくなってほしい」 と福の神を選んだ。 ボール紙を何層にも重ね、 竹を組んで補強。 親しみやすいよう自然な笑みの表情に力を注いだ。

大作り物は昭和20年代初期ごろ始まった祭りの呼び物。 娯楽が少なかった時代とあって、 各神社や商店街が競って出し合い、 にぎわった。 矢倉さんは父の代から受け継ぎ、 60年以上制作を続けてきた。 約5年前、 脳梗塞を患い、 右手足の感覚が効かなくなった。 制作はもう無理かと思ったが、 「子どもたちに喜んでもらいたい」 と諦めず、 左手で作り続けた。 今では地元の夏の風物詩として親しまれている。

矢倉さんは 「体がもつ限り続けたい」 と元気に語る。 同神社は 「夜店も出るので、 たくさんの家族がお参りに来てくれれば」 としている。 問い合わせは同神社 (TEL073・482・1466) へ。





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