2011年07月08日

00.社会

琳派絵画が京友禅に 10日まで匠町ギャラリー

琳派絵画が京友禅に

俵屋宗達のびょうぶ 「大手鞠図」 左とそれをモチーフにした訪問着

俵屋宗達や尾形光琳、 ことし生誕250年の酒井抱一らの琳派(りんぱ)の絵画と、 それらをモチーフにした京友禅を展示する 「琳派百図展」 が10日まで、 和歌山市の匠町ギャラリー(ぶらくり丁会館内)で開かれている。 同市本町のえり弥呉服店と、 社団法人日本伝統染色工芸保存協会(京都)が同市で初めて催した。

光琳の 「菊花図」 や抱一の 「葛草花」、 宗達の 「大手鞠図」 など、 同協会が所蔵する江戸時代や安土桃山時代のびょうぶが展示され、 その横には各作品の図柄をモチーフにした訪問着が。 また、 抱一の掛け軸 「牡丹」 「立ち雛図」 をそのまま描いた帯などもある。

着物は、 プロデューサーである染匠(そめしょう)が意匠を考案し、 15から20ある手描友禅の工程ごとに職人を選び、 半年から1年かけて創り上げた。 下絵から糊(のり)置、 地染め、 金彩、 刺しゅうを施すまでの工程も実物で紹介している。

同店の日茂由萬社長(49)は、 「職人が技を磨き丹精込めて創った着物は、 何代も大事に使っていただけます。 黒留め袖の松島図の生き生きとした流れや、 一つひとつ表情が違う花、 上品で深みのある色やぼかし、 金箔(きんぱく)表現など、 この機会に是非本物を知っていただきたい」 と話している。
入場無料。 午前11時から午後5時半。 問い合わせは同店 (TEL・FAX073・422・3571)。





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