2011年07月09日

00.社会

和歌山が全国最多 熱中症搬送者数

消防庁がまとめた5月30日から7月3日までの熱中症救急搬送者数で、 県は人口10万人当たりの搬送者数が全国で最も多いことが、 県消防保安課への取材で分かった。 同課は 「節電は全国的なことだし原因は分からないが、 昨年より急増している。 これからもっと増えることも考えられる」 と話している。

消防庁が全国の熱中症搬送者の状況を把握しようと、 5月末からの取りまとめを各都道府県に指示。 同課によると、 同期間中、 県内で熱中症で搬送された人は142人で、 前年同期に比べ約5倍と急増している。 人口10万人当たりの搬送者は14・14人、 次いで三重県が13・21人、 愛知県13・08人と14人台は和歌山のみ。 昨年は、 ほぼ同時期の10万人当たりの搬送者は47都道府県で平均的な数だったといい、 ことしは急激に増えていることが分かる。

同期間中の搬送者は年齢別で乳幼児・新生児(1~7歳)が2人、 少年(8~18歳未満)が11人、 成人(18~65歳)が43人、 高齢者(65歳以上)が88人。 高齢者率は約60%で、 全国平均50・4%より高い。 また、 症状の程度は、 死者1人、 重傷(3週間以上の加療入院が必要)が1人、 中等症(1日以上3週間未満で加療入院)49人、 軽傷(入院加療は必要としないもの)90人、 その他1人だった。

昨年、 県内では7月末から熱中症とみられる症状の搬送者が急増しており、 同課は今後、 搬送者が増えることを懸念している。

県の健康づくり推進課は、 県のホームページで節電しながら熱中症を防ぐポイントなどを紹介し、 「暑い日が続き、 高齢者や子どもなど体力のない人は特に気を付けてほしい。 直射日光を避け、 水分補給するなど心掛けて」 と呼び掛けている。





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