2011年07月22日

03.スポーツ/06.特集/第93回全国高校野球選手権大会、和歌山大会

那賀 シード南部に惜敗

=好投した明渡(那賀)

好投した明渡(那賀)

第93回全国高校野球選手権和歌山大会は7日目の22日、 和歌山市毛見の紀三井寺球場で2回戦3試合があり、 第1試合で那賀が南部に2―3で敗退した。

南部1011000003
那賀2000000002
〔南〕 大野―升崎 〔那〕 今垣、 明渡―才力▽3塁打=久保(南)▽2塁打=内田(南)北出(那)

那賀は1点を追う1回裏、 連打と犠打で2死2、 3塁と攻め、 北出の左中間2塁打で逆転に成功した。 再び1点を追う那賀は、 7、 8、 9回に得点圏へ走者を進めたが、 あと一本が出なかった。

「組めて良かった」―那賀 明渡、才力バッテリー
7回、 那賀ベンチは明渡をマウンドに送った。 1年の夏から公式戦に出場し、 チームの柱として活躍してきた明渡だったが、 昨年の冬から春先にかけて肘を痛めた。 つらい時期だったが、 夏だけを見据えて走り込み中心の練習に取り組んだ。 そんな姿を見て、 明渡と同じように胸を痛めていたのが捕手の才力だ。 「夏は絶対に僕が助けてあげたい」
明渡は才力のサインに首を振ることはめったにない。 この試合も才力の出すサインにうなずき、 ミットを目がけて投げ込んだ。 才力は 「明渡は1年から投げてるのに、 力のない僕のサインを信じて投げてくれた」と話す。
最終回に2死1、 2塁の危機を迎えた明渡に対し、 才力はマウンドに歩み寄った。 「俺らはまだこんなところで負けるようなチームじゃない。 次の回に逆転するから思い切って投げてこい」。 明渡は次打者を打ち取り、 最終回に望みをつなげた。
試合後、 ベンチの前で明渡と才力は会話を交わした。「ありがとう」 とねぎらい合った2人。 明渡は 「才力とバッテリーを組めて良かった。 これからもずっと大切な仲間です」 と互いの絆を強調した。





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