2011年07月28日

00.社会

入場者数1.4倍と好調 無料化した万葉館

入場者数1.4倍と好調 無料化した万葉館

4月から入場無料になっている万葉館

4月から入場無料となった和歌山市和歌浦南の片男波公園内の万葉館で、 4~6月の3カ月間の入場者が前年比の約1・4倍になったことが分かった。 入場無料化と体験教室など新しい取り組みが奏功しているとみられる。 同館によると、 9月には自転車の無料貸し出しもスタートする予定。 本年度、 平成6年の開館以来、 年間最多入場者数約1万4000人に迫る入場者が見込まれている。

昨年、 国指定名勝となった和歌浦にある同館。 開館以来、 年間入場者数は1万人台で推移し、 ピークの平成13年度には1万4582人を記録。 その後緩やかに減少し、 17年度には9000人台、 昨年度は8758人と過去最低となった。

入場者を呼び込もうと、 中学生以下無料、 高校生・大学生100円、 大人200円の入場料をこの春廃止。 また、 毎週日曜日に体験教室を導入した。 淡彩スケッチやアートフラワーなど毎回違ったテーマを扱い、 老若男女を対象に開いており、 毎回定員 (20~25人) いっぱいで、 入場者の押し上げにもつながっているという。

俳画などの展覧会も不定期で開いていたが、 空間を有効に活用しようと、 4月からは切れ目なく開催しており、 「出品者の関係者も大勢足を運んでくれている」 と同館。 4月から、 国名勝をPRしようと民間企業に委託して始めた 「和歌浦インフォメーションセンター」 にも、 和歌浦地区の飲食店や、 ウオーキングコース、 観光場所の問い合わせなどが寄せられているという。

現在、 万葉館・片男波公園の空きスペースに飲食店をオープンさせる準備も進められており、 施設としても今後充実していきそうだ。

中野誠司所長 (61) は 「新しい事業は、 公園としてのにぎわいを取り戻すためにも必要なこと。 今のニーズを考えていかないといけない」 と話していた。





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