2011年08月04日

00.社会

「レスキューポット」に会員情報保管 腎友会

「レスキューポット」に会員情報保管 腎友会

会員に配布した緊急連絡シートを入れるポットとシール

災害などの緊急時に備え、 腎臓病で人工透析を受けている患者でつくるNPO法人県腎友会 (竹内拓理事長)は、 会員の情報を素早く正確に救急隊に伝えるための新規事業「レスキューポット」に取り組んでいる。 会員の通院施設や薬などの透析に必要な情報を「緊急連絡シート」に書き込み、 ポット(容器)に入れて各自で分かりやすい場所に保管しておくもの。 竹内理事長 (56)は 「何かあった時にすぐに透析患者と分かってもらうことで、 一人でも多くの患者が助かってほしい」と話している。

事業は地域の消防本部と連携して実施。 シートとポットは県内約1100人の会員に配布している。 兵庫県腎友会 (神戸市)が同様の取り組みを実施しており、 和歌山でも配布しようと企画した。

ポットはプラスチック製で縦約17センチ、 直径約6センチの円筒。 冷蔵庫、 玄関、 げた箱のいずれかに保管し、 救急隊員らにとって保管場所が分かりやすいように玄関の扉の内側と保管場所にシールを貼る。 患者自身が情報を保管するので、 個人情報が外部に出ることもない。

シールとポットは会員(年会費3100円)は無料、会員外も900円(送料込み)で購入できる。

人工透析とは、 血液を体外に引き出し、 機械で浄化した後、 体内に戻す治療法で、通常は週に2、3回必要となる。 県内には約2710人(昨年末現在)の患者がおり、 要介護者や高齢者が大半を占めているという。 同事業についての問い合わせは和歌山県腎友会(TEL073・427・1220)。





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