2011年08月05日

00.社会

城下町の暮らし紹介 県立博物館企画展

城下町の暮らし紹介 県立博物館企画展

参勤交代の様子を描いた絵巻物に興味深げに見入る子どもたち

夏休みの子ども向け企画展 「和歌山城と城下町に住む人々」 が9月4日まで、和歌山市吹上の県立博物館で開かれている。 城下町を描いた初公開の絵図や、城下で物を売り歩く商人とその売り声を描いた絵巻など35件58点を展示。 城の歴史や人々の暮らしを紹介している。

先日は子ども向けの展示解説が行われ、 小中学生の親子連れらが参加した。 同館の前田正明主任学芸員(48)は、 江戸時代の地図を前に 「お城の中が空白になっているのはどうしてかな」 「ランドマークは今もあるお城や鷺森別院などです。 自分のおうちはあるかな」 などと質問しながら分かりやすく解説した。

二の丸で使われていた食器類、 参勤交代の行列が和歌山城に着く直前の絵巻物、 ガイドブックなどもあり、 19世紀中頃の和歌山城下でみられた219種類の物売りを描いた巻物 「天保年代物売集」 の前では子どもたちが、 「リサイクル屋さんがいるんだ」 「メガネ屋さんも」 「すずむし屋も」と驚いていた。

「社会科が好き」 という市立吹上小学校6年生の曽我部七歌さん(12)は、 「昔の和歌山の地図が面白かった。 和歌川とか紀の川のことがちゃんと答えられてよかった」 と笑顔。 前田主任学芸員は、 「今住んでいる町の歴史はそうそう知らないもの。 残された資料で郷土の学習になれば」 と話した。

同館では、 親子で楽しめるよう一般向け解説と子ども向け解説、 歩きながら学習できる城周辺のワークシートなども用意している。 またロビーでは、 中学生が作成した複製の巻物 「徳川斉順(なりゆき)帰国行列図」 と 「天保年代物売集」 が展示され、 子どもたちは自由に触って楽しんでいた。

次の展示解説は7、 13、 21、 27日の午後1時半から。 問い合わせは同館(TEL073・436・8670)。





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