2011年08月12日

00.社会

この秋耐震補強実施へ 山田猪三郎顕彰碑

山田猪三郎顕彰碑

顕彰碑の前で小林さん左に寄付金を手渡す北畑社長

和歌山市新和歌浦にある山田猪三郎(1863~1913)の顕彰碑土台の耐震補強工事が、 この秋に行われることになった。 工事は市民有志でつくる山田猪三郎顕彰会が、 2年後の没後百周年記念事業として計画。 5月から市民に寄付を呼び掛けていたもので、 このほど必要な額150万円に達した。

猪三郎は、 101年前に国産飛行船の製作・初飛行を成功させた同市出身の人物。 顕彰碑は昭和4年建立の高さ4メートルの緑泥片岩(青石)で、 セメントと小石で作られた高さ1メートルの土台が崩落し危険な状態だった。

同会世話人の小林護さん(76)によると、 五十数人から寄付が集まったがかなり不足していたといい、 話を聞いた南陽食品(株)(同市和歌浦南)の北畑充香(みか)社長(38)が不足分の寄付を申し出た。

10日、 顕彰碑前で小林さんに寄付金を手渡した北畑社長は、 「猪三郎の事業のスタートが人命救助だったこと、 実現させる強い精神が素晴らしい。 同じ和歌浦に住む者として、 顕彰碑を後世に残したいという皆さまの気持ちに打たれました」 と話し、 小林さんは 「これで工事に取り掛かれます。 感謝です」 とお礼を述べた。

同会は、 猪三郎の業績と夢とチャレンジ精神を子どもたちに伝えたいと絵本制作も計画している。 小林さんは 「絵本制作費などを引き続き募っています。 よろしくお願いします」 と話している。
問い合わせは小林さん(TEL073・445・0494)。





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