2011年08月14日

00.社会

桐蔭高校が準優勝 缶サット甲子園2011

科学部の的場君、島田君、永川君(左から、伊豆大島で) - 桐蔭高校が準優勝 缶サット甲子園2011

科学部の的場君、島田君、永川君(左から、伊豆大島で)

伊豆大島(東京都)で開かれた「缶サット甲子園2011」で、県代表の県立桐蔭高校(勝丸健司校長)科学部が準優勝に輝いた。昨年に続き優勝はかなわなかったが、3年連続で「ベストプレゼンテーション賞」を受賞した。2年生で部長の永川智泰君(17)は「かなり悔しいけど、プレゼン賞3年連続はうれしい」と喜んでいる。

大会には永川君、的場智也君(16)、島田知明君(同)の3人が参加。全国の地方大会を勝ち抜いた11校が出場し、それぞれ「地上にあるターゲットをどれだけ多く撮影するか」などのミッションに挑み、獲得ポイントの総合得点を競った。

同校は今回、缶サット内でデータを記録する「mbed」本体の軽量化を試み、77グラムから27グラムの減量に成功。さらに既存の温度、湿度、気圧、加速度の観測装置に加え、照度の観測装置とGPSセンサーも搭載して挑んだ。

獲得ポイントの高い、キャリア(発射時に缶サットを包んでいる機体)を無線で開けるミッションでは、無事に開くのを確認。しかし、落下時にマイクロSDカードが飛んでしまい、証拠の記録が取れず悔しい思いをした。一方、あえて壊れやすく穴を開け、落下時の衝撃を吸収するクラッシャブル・ゾーンでは、データの保存に成功。「思惑通り、効果を得られて良かった」と満足そうに語った。

来年度の大会に向け、SDカードが飛ばない対策が必要とし、永川君は後輩に向けて「冬の間にプログラミングを処理できるよう早くから研究していってほしい」とエールを送っている。

【缶サット】空き缶の中にカメラなどの器機を入れ人工衛星に見立てたもの。モデルロケットに搭載して打ち上げ、パラシュートでゆっくりと下降しながら気温などさまざまな項目を観測し、どれだけ正確なデータが取れたかを競う。





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