2011年08月17日

03.スポーツ/06.特集/第93回全国高校野球選手権大会、和歌山大会

智弁ベスト8届かず 日大三に2点差で敗退

最後までエースとして投げ続けた青木投手

最後までエースとして投げ続けた青木投手

第93回全国高校野球選手権大会は11日目の16日、 阪神甲子園球場で4試合があり、 第4試合で智弁和歌山は日大三(西東京)に4―6で敗れ、 ベスト8に届かなかった。 智弁は、 序盤に5点を失う苦しい展開。 つなぎの野球で小刻みに得点を重ねたが、 逆転はかなわなかった。

TEAM123456789
智 弁
0010102004
日大三32000001X6

〔智〕 青木―道端 〔日〕 吉永―鈴木▽本塁打=菅沼(日)▽3塁打=中村(智)高山(日)▽2塁打=平岡(智)

智弁は序盤、 守備のミスが絡んで5失点。 3回以降、 反撃に転じたがこの失点が大きく響き逆転できなかった。 先発の青木は、 8回に本塁打を許すも緩急をつけた投球で打者を打ち取り、 尻上がりに好投を見せた。

打線は3回に嶌の適時打で1点を返上。 5回には相手守備の乱れで追加点、 7回には川崎、 中村の連続適時打で2点を奪ったが、 及ばなかった。

髙嶋監督
選手には 「よくやった」 と言ってやりたい。

中村主将
優勝候補を相手に僅差のゲームができた。 最後まで苦しめることができた。

青木投手
(夏の甲子園)3登板の中で一番球は良かった。 悔いはない。


「もう一度甲子園に」 2年生 嶌3塁手

「自分たちのエラーで序盤に失点してしまった」。 試合後、 控え室に入った嶌はうつむいて肩を落とした。
初回に2点を与え、 なおも2死3塁の場面で、 日大三の菅沼の放った痛烈な打球は3塁手の嶌へ飛んだ。 体で止めに入った嶌は打球を体の横にこぼし、 その後の送球は1塁手平岡の頭上を大きく越えた。 自らの失策で追加点を招いた形。 このワンプレーを悔やんだ。
先輩たちと試合に出場して学んだことがある。 「野球は一人では何もできない」 ことだ。 ことしのチームはつなぎの野球が身上だった。 7回の攻撃では2死後から四球を選び、 後ろにつなげた。 この四球が突破口となり、 この回2点を奪い返した。
「もう一度甲子園に戻ってきます」。 目を赤くさせた嶌は前を見据える。 「先輩たちに甲子園を経験させてもらった。 この経験を生かして後輩やチームを引っ張っていく選手になります」 と涙をこらえ、唇をかみしめた。
甲子園に戻ることを誓った嶌
甲子園に戻ることを誓った嶌





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