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災害時の活躍が期待されるアマチュア無線愛好家の皆さん |
アマチュア無線愛好家でつくる 「JARL和歌山・紀の川市防災ボランティア無線チーム」 のメンバー約20人がことしも、 同市桃山町段の桃山グラウンドなどで開かれる市の防災総合訓練 (28日) に参加する。 災害で孤立した集落の被災状況を、 無線で即座に災害対策本部に伝える役割を受け持つ。 災害時、 電話などの公衆通信回線が遮断された際の活躍が期待される。
チームは当日、 山間地である同市桃山町の野田原地区と善田地区で訓練。 無線機を積んだ車で地区に入り、 住民から集めた情報をいったん無線基地の市役所に集め、 訓練会場に設置されている災対本部に伝える。
今月上旬、 防災訓練に向けた会合を開き、「震災時にはまず安否調査を優先」 「住民の話などの情報をそのまま本部に伝達する」「警察、 消防がしないきめ細かい支援をする」 などの活動方針で一致した。
ことし3月11日に起こった東日本大震災では、 大阪の男性アマチュア無線家が岩手県大槌町で取り残された人からの救助信号をキャッチし、 救助につながった例もあるという。
同団体は現在、 同市、 高野町と災害支援協定を締結。 メンバーが山間部にある限界集落を訪れるなどして防災マップを作り、非常事態に備えている。 大災害時に孤立する危険性がある限界集落は紀の川市で20カ所、 県内で600カ所程度存在するという。
リーダーの島村猛さん (69) は 「大災害時、 本来なら市役所職員が歩いて往復し、 状況を確かめる事態になっても、 私たちアマチュア無線家なら現地から直接情報を飛ばすことが可能です。 できる範囲で協力していきたい」 と話している。
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