2011年08月18日

00.社会

今月末で閉店 ぶらくり丁の「PREGO」

今月末で閉店 ぶらくり丁の「PREGO」

映画館の名残があるホール (プレゴ)

ぶらくり丁内の老舗映画館 「和歌山帝国座」 跡にあるクラブハウス 「PREGO (プレゴ)」 が今月末で閉店する。 市内のクラブハウスでは最大級の収容人数を誇る、 若者に親しまれたハコの終幕を惜しむ声も多い。 店長の中谷一陽 (かずはる) さん (30) は 「昔からなじみのあるぶらくり丁でイベントができてやりがいがあったし、 楽しかった。 閉まるのは本当に残念」 と話している。

同クラブハウスは、 市内中心部のビルで平成18年に開店し、 翌19年に現在の場所に移転。 同15年に閉館して以来稼働していなかった元映画館は、 高い天井などの雰囲気をそのままに、 若者が音楽を楽しむフロアに生まれ変わった。

基本的に夜はクラブハウスとして運営。 昨年からは、 映画館の名残を残す場所へ年配の人を呼び戻そうと、 昼間は多目的イベント施設 「帝国座ホール」 としても運営していた。 中高年層をターゲットに、 和歌山出身の著名人のトークイベントなどを開催したが、 集客にはほとんど結びつかなかったという。

近年、 首都圏などでクラブ営業の取り締まりが厳しくなる中、 同クラブハウスでも定期的なイベントが減るなどし、 やむなく閉店の道を選んだ。

閉店の特別企画として、 かつての映画館の雰囲気を味わってもらおうと、 23~25日は日替わりで映画を上映する。 もともと使用していたスクリーンを復活させ、 16ミリ映写機で上映。 先日逝去した俳優、 原田芳雄さんの追悼上映として 「オリヲン座からの招待状」、 漫画 「はだしのゲン」 の作者のドキュメンタリー映画などを上映する。

レギュラーイベントに出演していた、 市内で飲食店を営むDJ、 koichi da cheffさん(36)は 「開店からの付き合いで、一つの時代をつくった場所がなくなり寂しい」 と話していた。 同クラブが入るビルの管理会社によると、 9月以降の入居は未定という。 イベントについて詳しくは同クラブハウスホームページ(http://www.prego-n r .com/)へ。





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