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台風12号による県内の被害状況は、 9日午前6時現在、 死者40人、 行方不明者34人、 負傷者6人となっている。
電気が復旧していないのは田辺市1190軒、 新宮市850軒、 那智勝浦町740軒など2800軒。 孤立集落は、 8日午後9時現在、 田辺市1地区で6世帯11人、 新宮市2地区で18世帯31人、 那智勝浦町3地区で69世帯132人、 合わせて6地区174人。
また、 8日午後6時現在、 田辺市や新宮市、 那智勝浦町など8市町で67カ所の避難所が開設され、 245世帯481人が避難している。
豪雨や強風による農作物、 林業関係、 水産業関係などの被害は、 8日午後5時現在、 20億4870万6000円。 農作物は、 水稲(1億630万3000円)、 ミカン(6348万7000円)など3億3115万1000円、 樹体被害は梅(3億528万9000円)など4億366万円。 今後、 西牟婁郡と東牟婁郡を中心に大きく増加する見込みという。
また、 野田佳彦首相は9日県入りし、 那智勝浦町役場で仁坂知事らと意見交換し、 同町などを視察する。
9日朝、 県庁南別館で行われた第11回災害対策本部会議で、 仁坂吉伸知事は 「災害対策本部の職員には被害者の気持ちになって、 対応するよう呼び掛けている。今後、産業界の被害を把握し、 手を打たないと生活が成り立たない」とし、野田首相の視察について 「具体的な復旧支援をしてもらうため、 被害のひどさを知ってもらいたい。 地震を踏まえた高速道路の整備など、 紀伊半島に生きる希望を与えるような政策をしてもらえるよう訴えたい」と話していた。
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