2011年09月10日

00.社会

震災の経験生かして支援 紀南へ35人出発

和歌山ビッグ愛を出発するボランティアバス (10日午前7時)

和歌山ビッグ愛を出発するボランティアバス (10日午前7時)

台風12号の発生を受け、 紀南地方の復興支援をサポートしようと、 県・県災害ボランティアセンターのボランティアバス第1号が10日、 新宮市と古座川町へ出発した。 緊急を要したため、 県や同センターは、 東日本大震災のボランティア活動経験者に協力を呼び掛けた。

初回のボランティアバスには、 県内在住や在勤の23~75歳の35人が参加。 通常、 ボランティアバスの参加者には、 諸注意を説明するオリエンテーションが開かれるが、 急を要したため、 県や同センターが8月末までに12回運行し、 延べ250人が参加した東日本大震災のボランティアバスの経験者に協力を依頼した。

この日、 バスに大型のスコップなどが詰め込まれ、 動きやすい服装をした参加者は次々とバスに乗り込んだ。 紀の川市の平井貴さん (71) は、 「地元でも池が決壊し、 自然の脅威を感じています。 われわれは今住んでいる所に恵まれている。 同じ和歌山県民として放っておけないです」、同じく紀の川市の農業、 並松正樹さん(48)は、 岩手県大槌町で支援活動した経験があり 「那智勝浦町の知り合いは 『東北の津波の被害みたいにひどい』 と話していた。一度ボランティアを経験しているので気負いはないです。 現場の被災された人に不快感を与えないようできることをしたい」、 県NPO・県民活動推進室室長の神谷勝さん(56)は 「短期間での呼び掛けで快諾してもらい、 大変ありがたい」 と話していた。 参加者は、 新宮市と古座川町に分かれて同日午後と12日朝から夕方にかけて、 家屋の畳上げ、 家具の運び出しなどを行い、 12日夜に和歌山市に帰る。

第2回 (13~14日)、 第3回 (17~18日) は一般公募で、 すでに募集を締め切っており、 第4回以降の募集は、 現地のボランティアセンターの状況によって検討するという。





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