2011年09月11日

00.社会

共通番号制度に理解を 和歌山市でシンポジウム

共通番号制度

講演する砂原さん

国が平成27年1月の導入を目指す 「共通番号制度」について理解を深めてもらおうと、 「番号制度シンポジウムin和歌山」 が9日、 和歌山市西汀丁の市勤労者総合センターで開かれ、 県民や行政関係者約80人が参加した。 内閣府の番号制度創設推進本部主催。 同本部は、制度の必要性を訴えようと全国でシンポジウムを開いており、 和歌山は7都道県目。

同制度は、 国民一人ひとりが固有の番号を持ち、 年金や医療、 介護保険、 税務の窓口などで利用できるもの。 国や地方公共団体などの機関で、 個人情報を共有できる。 利便性が向上する半面、 個人情報が不正に利用されたり、 漏えいしたりすることなどが懸念されている。
大阪市立大学大学院准教授の砂原庸介さんは、 「番号制度とどう付き合うか」と題し講演。 同制度について、 納税や各種手当ての給付などの事務手続きを正確に行うことや、 課税対象となる所得を正確に把握するためには、「必要であるインフラといえる」 と主張。 一方で、 以前から問題視されていた個人情報の管理について、 監視のために第三者機関をどのように設定するかなどの問題点を数点挙げ、 「制度を導入するなら、 どの分野まで番号を活用できるようにするのか、 それとも制度を導入しないのか、 われわれは考えなくてはいけない」 と呼び掛けた。





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