2011年09月12日

00.社会

子どもら命の大切さ訴える 世界自殺予防デー

子どもら命の大切さ訴える 世界自殺予防デー

受賞した皆さん

和歌山を日本で一番自殺の少ない県にしようと、 「世界自殺予防デー」 の10日、 「いのちたいせつキャンペーンイベント」 (同実行委主催、 本紙など後援) が和歌山市西高松の県立図書館内メディア・アート・ホールで開かれた。 イベントでは、 命の大切さを訴えるメッセージの表彰式が行われ、 最優秀賞に楠見中学校3年生の中辻海里さん(15)ら3人が選ばれた。 応募総数は小中高校、 大学、 一般合わせて602作品だった。

式では、 一人ひとりの作品が読み上げられ、 来場者の中には 「生まれたことに感謝したい」 「自分の命も他人の命も大切」 などの心温まるメッセージに目を潤ませる人もいた。

講評で審査委員長の源中徹さんは 「低学年の児童が真正面から命の尊さを訴えるのが印象的だった」 と述べた。 中辻さんは 「自殺はしたいと思っている瞬間が一番つらい。 その人に直面したら助けてあげたい」 と話していた。 この日は表彰式の他、 がんを克服して命の大切さを伝える活動をしている俳優・小西博之さんの講演や、 歌手・古家学さんによる 「いのちのうた」 コンサート、 自殺予防を考えるパネルディスカッションもあった。

最優秀賞とその他の受賞者は次の皆さん。
最優秀賞=中辻海里(楠見中)、 山野井愛友(小倉小)、 竹石千春(本町小)▽県青少年育成協会賞=笹谷尚生(砂山小)▽社会福祉法人和歌山いのちの電話協会賞=岡田恵莉(東中)▽きのくに福祉支援機構賞=松田莉花子(川永小)▽NTT西日本和歌山支店賞=南方瑠星(浜宮小)▽エフエム和歌山賞=柴原ゆかり(介護士)▽和歌山シャンソン協会賞=木野湧介(安原小)▽ワム21きのくにTV賞=土井みのり(西和中)▽桜園シルバー賞=山下まゆ(砂山小)▽P・A・G総合保険賞=湯浅晴(四箇郷小)▽宮脇書店賞=小谷まりあ(貴志小)▽フットサルフジフィールド賞=八十川将吾(中之島小)▽榎本・田中法律事務所賞=中西夏葵(河西中)



最優秀賞作品
生きていると笑える。 楽しい。 幸せだと思う。 だからあなたのその命をすてないで下さい。 もし、 生きているうちに高いかべに出会ったら考えてみて下さい。 あなたを大切だと思っている人のことを...。 (山野井愛友)

しんだら、 だめだよ。 おいしいごはんもたべられないよ。 たのしいところにもいけないよ。 ともだちともあそべないよ。 しんだら、 みんな、なくよ。 (竹石千春)

「元気を出して」 「がんばって」 なんて言わないよ。 だってあなたはがんばっていると思うから。 今あなたがそこにいる事が、 あなたのがんばりであって、 努力だと思うから。 (中辻海里)





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