2011年09月12日

00.社会

災害対策で意見交換 西日本の瓦職人が会議

全日本瓦工事業連盟青年部

ガイドライン工法の必要性を説明する森さん

全日本瓦工事業連盟青年部 (熊谷裕二部長) 主催の 「第19回西日本ブロック会議・和歌山大会」 (県屋根工事業協会青年部運営) が11、 12の両日、 和歌山市七番丁のモンティグレ (ダイワロイネットホテル和歌山) で開かれた。 11府県から約50人が参加。 初日は、 各府県の代表者が災害時に被害に遭った瓦屋根の状況や原因などを発表し、 今後の課題や施工方法について意見交換した。

和歌山は同青年部の森浩司さん (40) が発表した。 東日本大震災の被災地支援に行った職人によると、 被災地で最も多かった被害は棟 (屋根の頂部) の崩壊といい、 くぎなどで棟と瓦を確実に留めず、 補強が十分でなかったために瓦全体が動かされていたようだと報告。

今後、 瓦屋根の建物にガイドライン工法 (同連盟が定めた安全基準を満たした瓦を屋根から落とさないようにする工法) を採用するように呼び掛け、 被害を最小限に抑えられるようにしたいと強調した。

森さんは今後の課題として、 地震が少ない地域と多い地域で対策への温度差があるとし、 「ガイドライン工法はコストは上がるが、 安全のために全社でその重要性を依頼主、 設計事務所などに広めていきたい」 と話していた。

同会議は全国を4つのブロックに分けて開かれている。





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