2011年10月13日

00.社会

マフィンと絵本のカフェ 宮脇書店の一角にオープン

マフィンと絵本のカフェSugar&Spice

「子どもがくつろげるようなお店に」 と北村さん

宮脇書店和歌山店 (和歌山市広瀬中ノ丁) の一角に14日、 「マフィンと絵本のカフェSugar&Spice」 がオープンする。 イベントや雑貨店でマフィンなど手作りのアメリカンスイーツを販売している和歌山市松江の北村有紀さん (35) が手掛け、 「来てくれた人がくつろげるような温かいカフェにしたい」 と話している。

北村さんは、平成20年11月に自身の菓子ブランド「Sugar&Spice」を立ち上げた。よく旅行に行っていたハワイやアメリカで魅せられた、ボリュームがあって飾らない雰囲気のマフィンやクッキーを主に作ってきた。会社員として働く傍ら、アトリエを借り、 イベント出展前には休日を返上してアトリエにこもった。周りのお菓子作家の多くが店舗を構えており、「私もいつかお店が持ちたい」と夢を持つようになったという。

昨年末、 北村さんの知人女性が、 同書店代表の西田聡さん(36)の 「店内に子どもが喜ぶような喫茶スペースを造りたい」という話を聞き、2人を引き合わせた。 西田さんからカフェの構想を持ち掛けられた北村さんは 「子どもと絵本なんて関わったことのない分野。 私で大丈夫かな」 といったんは返答を保留したが、 西田さんの頼りがいのある人柄に、 数日後には開店を決意した。

カフェは本の梱包(こんぽう)などに使っていた空きスペース約100平方メートルを8月から改修。西田さんや建築家の意見を取り入れながら、 レンガ調の壁や、木材の梁 (はり)など、ログハウスのような内装に仕上げた。 西田さんが父親からもらったという暖炉が温かみのある空間を醸している。 北村さんのこだわりが形となったのが、 木製の枠が特徴のショーケース。 ハワイに行った際の写真を見せるなどして業者にイメージを伝えたという。

バニラシュガーやブルーベリーのマフィン、 スコーン、 アメリカンクッキーなど約10種類を販売する予定で、テイクアウトもできる。 ドリンクメニューは、コーヒーや紅茶、ジュースなどを用意。

店内には本棚を設置し、「リサとガスパール」「ペネロペ」などの3歳以上を対象にした絵本と雑貨を並べている (購入可能)。 また、毎月第3日曜日の午後3時からは同店スタッフなどが同店で絵本の読み聞かせをする。

北村さんは 「小さなお店を考えていたので、 こんなに大きなキッチンに立てると思わなかった。お客さんが会いに来てくれるような、 このカフェにふさわしい人になりたい」。西田さんは、「家族連れなどが遠慮なく楽しめるような場所にしてもらいたい」と話している。

同店の営業時間は、 午前11時~午後8時。 年中無休。





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