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2011年10月16日

00.社会

故・木下さんの寄付で誕生 「きのくに虹文庫」

きのくに虹文庫

中高生を対象にしたきのくに虹文庫 (手前の2つの本棚)

元タクシー運転手の故・木下秀雄さん (享年97歳) =和歌山市和歌浦南=から県に寄せられた寄付金を利用し、 県立図書館 (同市西高松) に14日、 「きのくに虹文庫」 が誕生した。 子どもを対象にした本や資料約1万8000冊を購入し、 一部を除き貸し出している。

木下さんの財産管理人を務めていた榎本田中法律事務所 (同市南中間町) の田中繁夫弁護士 (67) によると、 木下さんは、 自身が大学に行けなかったことを嘆き、 和歌山の子どもたちの教育水準向上を願っていたという。 木下さんには年金などをためた多額の遺産があったが、身寄りがなく相続人がいなかったため、県の 「ふるさと和歌山応援寄付」 に託そうと決めていた。
木下さんは昨年9月18日に亡くなり、田中さんがことし1月20日、 木下さんの遺言通り、 県に遺産3672万円を託した。 寄付金で購入した本は、 子どもたちのさまざまな個性を7色の虹に例えて 「きのくに虹文庫」と名付け、 背表紙に同文庫のラベルを貼った。

同文庫は、 館内に3つのコーナーに分けて設置。 閲覧室の入り口付近には、 有吉佐和子さんなど県出身の作家の生原稿など貴重な郷土資料を展示し、 児童室には紙芝居や大型絵本約540冊 (一部書庫)、 閲覧室の奥に中高生を対象にした本約1200冊を並べた。

受験勉強などで読書から離れがちになる中高生対象のコーナーは、 「職業体験ガイド」 「心に響くあの人のことば」 シリーズなど実生活に役立つものや、 人気作家の小説の文庫版、 ライトノベルなど持ち運びしやすいものを重点的にそろえたという。
この他、 県内の小中学校を貸し出し対象とした、 総合学習などの資料約1万6100冊 (うち県立紀南図書館3000冊) を12月末から運用する予定。

同館は 「この文庫が、 木下さんの思いと子どもたちをつなぐ虹の架け橋になってほしい」、 田中さんは 「木下さんが大学に行きたかった気持ちを、 和歌山の子どもたちが継いでくれれば」 と話している。





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