2011年10月21日

04.文化・くらし

紀美野の歴史と文化紹介 県立博物館特別展

紀美野の歴史と文化紹介 県立博物館特別展

毘沙門天立像(玉泉寺蔵)

紀美野町の歴史と文化を紹介する特別展 「中世の村をあるく」 が22日から12月4日まで、 和歌山市吹上の県立博物館で開かれる。 中世(平安時代~戦国時代)は武士の時代と考えられがちだが、 実際は寺社と村人らが活発に活動していたといい、 同館は 「身近な村の歴史や文化を再発見し、 中世の農村世界へと旅してみませんか」 と話している。

神野・真国荘(こうの・まくにのしょう)と野上荘(のかみのしょう)という2つの大きな荘園があった同町は、 平安・鎌倉時代の村の様子を描いた2枚の絵図が残る点で非常に珍しい地域。

同展では、 その2枚の絵図と、 古文書や仏像、 豊かな自然景観と習俗など昔の農村生活を彷彿(ほうふつ)とさせるもの、 源頼朝に挙兵を勧めた鎌倉時代の立役者の一人・文覚上人の肖像画、 野上八幡宮の文化財など、 国宝・重要文化財を含む約100点を展示する。

関連イベントとして、 現地に残る芸能 「真国御田春鍬規式(まくにおんだはるくわきしき)」 の実演を、 りら創造芸術高等専修学校の学生が11月27日午後1時半から同館エントランスホールで行う。 講演会などは次の通り。

11月6日 「絵図の魅力・景観の魅惑―紀伊国神野・真国荘絵図を読む」 (高木徳郎早稲田大学准教授)▽11月12日 「神野・真国荘の仏像」 (大河内智之同館学芸員)▽11月23日 「文覚上人と神護寺・東寺の復興」 (伊東史朗同館館長)▽12月3日 「野上八幡宮の歴史と文化」 (坂本亮太同館学芸員)。 いずれも午後1時半から隣の近代美術館2階ホールで。

展示解説は、 実演と講演会が行われる日の午後3時からと、 10月23日、 11月3日の午後1時半から。

問い合わせは同館 (TEL073・436・8670)。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


04.文化・くらし - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif