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合格証書を手に笑顔の得津さん |
先月末に行われた全国珠算教育連盟主催の珠算段位検定試験で、 和歌山市太田の藤井計算実務学校(藤井登三子校長)に通う、 私立智弁学園和歌山高校1年生の得津京(みさと)さん(16)が9段に合格した。 得津さんは8段を中学1年生の7月に取得して以来、 挑戦を続けてきたが、 3年以上の努力がようやく実を結んだ。 得津さんは 「次回こそは10段。 頑張ります」 と話している。
同試験は掛け算、 割り算、 見取り算、 伝票算、 開法算、 暗算、 除算の7種目、 全てを制限時間7分(暗算は3分)で解き、 問題正解数に応じて段位が決まる。
得津さんはうち6種目260点以上取れば合格できる10段を目指して挑戦。 前回の試験で苦手だった見取り算と伝票が260点以上取れたことで自信を持って挑んだが、 見取り算で20点届かず悔し涙をのんだ。
しかし、 前回の試験に比べ、 全体的に260点を上回る好成績を残し、 「これだけ点数が取れたのは珍しい」 と前向きに受け止めた。 今後の試験対策は、 見取り算の暗算を瞬時にできるよう時間を計ってやり込むという。
約8年間にわたって、 得津さんに珠算を教えてきた藤井校長(75)は 「厳しさの中よく諦めず耐えてくれた。 努力と精神力のたまもの」 と目を潤ませながら話していた。
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