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2011年11月02日

00.社会

秋の褒章 県内からは藍綬5人

本年度 「秋の褒章」 (3日発令) の受章者が発表された。 県内からは藍綬5人 (うち女性2人)。 本紙エリアからは新谷垣内悦子さん (75) =更生保護女性会員、 紀美野町坂本=、 福田ミスズさん (71) =民生・児童委員、 和歌山市有本=、 山口泰司さん (76) =保護司、 海南市重根=の3人が選ばれた。

新谷垣内悦子さん
地域のおばあちゃん役
約35年間、更生保護女性会の会員を務め、青少年の健全育成や地域の子育て支援活動に尽力。「子どもの笑顔が何よりうれしく、心の支えにもなっていました。大変感謝しています」と振り返る。

平成13年には、野上地区が国のモデル地区に選ばれ、1年間で100回を超える触れ合い行事を企画。行政や学校の協力に対し、地域に恩返ししようと積極的に取り組んだ。

また、「愛の協賛金」を地域に募り、新入学する小学生がいる各家庭を対象に浄財で購入した防犯ブザーを配布。全国に先駆けた取り組みとなり、今でも続いている。通学合宿では、子どもに料理を教えたり、栄養のある献立にも工夫した。道で会った子には「通学合宿のおばあちゃんや。ご飯全部おいしかったで」と言われ、うれしくて涙することも。

現代社会の核家族化に伴い、過保護や家庭の教育力の低下が叫ばれている中、地域住民との人情あふれた対話を大事にしている。「これからも地域のおばあちゃん役として、町を見守っていきたい」


福田ミスズさん

根気強く地域見守る
平成元年から民生委員・児童委員を引き受け、 四箇郷地区内の独居高齢者宅の訪問や、 子どもの見守り活動などを続けてきた。

7年前からは、 和歌山市の同委員会の会長を務める。 活動歴二十数年のベテランだが、 新しく訪問を担当することになった高齢者の家を訪れるのは今でも緊張するという。 初対面でけげんな態度を見せる人も多く、 受け入れられないことも。 それでも、 「元気な顔を見に来ただけです」 「また来ますね」 と根気強く通うと、 お年寄りから口を開いてくれることもある。 「こっちを向いてくれることが本当にうれしい」 と笑顔で話す。

福田さんは現在、 15人の独居高齢者の訪問を担当し、 昼夜問わず相談を受ける。 「年中無休で24時間体制だから神経を使うけれど、 行政も協力してくれる。 同じ地区の委員さんと悩みを分かち、 支え合ってここまでこられた」

同委員の定年まで残り数年、 穏やかな笑顔で地域の人々を見守る。


山口泰司さん

相手の気持ち考える
「相手の気持ちを考えて話すことが大切」 と保護司だった伯父に教わり、 52歳から携わってきた。 「今までの自分の活動が認められ、 すごくうれしい」 と顔をほころばせる。

保護観察対象者に指導する立場として、 まず自分が罪を犯してはならないと規律正しい行いを遵守してきた。 対象者との話し合いの場では、 説教がましくならないよう心掛けた。

時には、 「うちの子は巻き込まれただけで悪くない」 という認識の親もおり、 子どもの犯した罪に正面から向き合うよう諭すこともあった。 手に負えなかった子どもが話し合いで打ち解け、 素直で明るくなっていくのを見て、 うれしかった。

見守ってきた子どもがやがて大人になり、 社会に出て活躍する姿を見掛けることもあった。 「どうや頑張っとるか?」 「心配せんといてや。 またおいやんに世話になったらあかんからな」。 彼らから元気をもらうこともしばしばだ。 そんな役目も11月15日で終わる。

「これからも青少年たちを優しく見守っていきたい」





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