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紀の川関空連絡道構想(仮称) |
紀の川市の中村愼司市長が提唱してきた同市と関西国際空港をつなぐ仮称「紀の川関空連絡道路」の実現に向け28日、泉佐野市とでつくる促進協議会の設立総会が紀の川市役所で開かれる。平成20年度に国土交通省の直轄予算として調査費300万円がつけられ事業化に向けた第1歩が踏み出されたが今後、両市が協力して国や県に実現を働きかけていくことは大きな前進となる。
促進協議会は、両市長と両市議会議員代表、地元選出の県議や府議らで組織。同道路の経済的効果を共有しながら、連携して実現に向けた活動を展開していく。
従来の府県間道路泉佐野打田線は、泉佐野側で狭い場所があり、紀の川市の基幹産業の農産物を輸送する大型トラックの多くは岩出市と泉南市を結ぶ府県間道路泉佐野岩出線を利用している。
紀の川関空連絡道路は、建設中の京奈和自動車道打田インターチェンジと阪和自動車道の上之郷インターチェンジを結ぶもので、構想では直線で約9キロのトンネルを抜く。
両インターを直結すれば紀の川市からわずか15分程度で関空へ到着。京奈和自動車道の完成後に打田インターから京奈和自動車道を利用し和歌山市から阪和自動車道で関空へ行くコースより約20分から30分は要時間を短縮できることが推測される。
紀の川市にとっては大きな経済効果が期待できるばかりか、世界遺産高野・熊野へのより近いルートとしても大いに注目される。また、泉佐野市にとっては和泉山脈で隔てている経済圏が南に広がるものとの期待も大きい。
両市では、地域高規格幹線道路の自動車専用道路として国の直轄事業に採択してもらえるよう、国や県に働きかけていくことにしている。
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