2009年03月05日

02.政治・経済

小沢民主代表秘書逮捕で激戦区和歌山一区への影響は?

準大手ゼネコン 「西松建設」 の違法な企業献金事件に絡む小沢一郎民主党代表の秘書逮捕は、 同代表の責任問題に発展しそうで、 次期衆院選に向け臨戦態勢に入っている各陣営にも少なからぬ波紋。 自民・民主の激戦が予想される県1区では 「風には頼ってはいない」 「よそ様の問題。 まずは景気対策」 と表向き冷静を装っているものの、 水面下での舌戦は今後さらに激しさを増しそうだ。

1区は、 自民現職の谷本龍哉氏に前回破れた民主新人の岸本周平氏が再チャレンジする。 相次ぐ政権のたらい回しや麻生内閣の支持率低迷などで、 解散総選挙を迫る民主にとっては政権交代への大きな追い風となっていたが、 小沢代表周辺に捜査のメスが入ったことで、 一転冷や水を浴びせられることになった。
政府・与党による謀略説も渦巻く中、 岸本陣営の山下幸男選対本部長は 「陣営にとってはありがたくない話」 と選挙活動への影響を憂慮。 しかし 「もともと我々は風に頼らない選挙をしている。 3日夜の選対会議でも話に出たが、 今後も地道に運動を進めるだけだ」 とした。
駅前での朝立ち、 昼は辻説法、 夜はミニ集会と精力的に活動を展開する岸本氏本人については 「本音で話す人だから、 状況を見てきちっと対応するだろう」 とし、 解散総選挙の時期は現時点で最短の4月解散、 5月総選挙の想定に変化はないとしている。
一方、 逆風で苦戦が予想される谷本陣営。 山田年男後援会幹事長は小沢代表の進退問題では 「よそ様の問題であり、 選挙がどうのということはない」 とした上で、 「今はまずは景気問題。 県内各市町村でも活性化が大きな課題だ。 政治の空白は許されない」。
同陣営は昨年10月に市内島崎町に事務所を構え臨戦態勢を整えている。 山田幹事長は 「逆風は大きいが、 有権者の反応も少しずつ良くなっている。 この逆風をどう乗り越えていくか、 今後も地道に景気対策を中心に理解を求めていくだけ」 と話した。
また、 共産新人の国重秀明氏を擁立する党県委員会は「企業献金問題で小沢さんがきちっと説明がないのが問題だ。 選挙はいつあってもいいように取り組んでいる。 国会論戦を通じて解散総選挙に追い込み、 草の根運動を通して福祉・雇用対策を訴えていく」としている。



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