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会見後に開かれた対策本部で職員に指示をする大橋市長 |
和歌山市保健所は27日、 同市で県内初の新型インフルエンザと確定された患者を確認したと発表した。 患者は市内在住の28歳の男性で、 38・4度の発熱と全身倦怠感と咽頭痛の症状が現れていた。 男性は現在、 タミフルなどで治療、 発熱は36度台に下がり快方に向かっているが、 同日午後、 市内の病院に入院した。 大橋建一市長は会見で 「市は拡大防止に努力する。 市民は冷静に対応してほしい」 と呼びかけた。
男性は26日午後6時50分、 全身倦怠感と咽頭痛を訴え市内の医療機関で受診、 インフルエンザ簡易検査でインフルエンザA型陽性、B型陰性と判明。 同8時、 保健所の発熱外来で検体採取し、 27日午前、 同市衛生研究所でのPCR検査の結果、 新型インフルエンザH1陽性を確認した。
男性は18日から23日までハワイのオアフ島へ家族で旅行。 23日午後8時半着の飛行機で関西国際空港に戻り、 午後9時半発のリムジンバスに搭乗しJR和歌山駅で下車、 同駅からはタクシーで帰宅したという。
男性は24日、 同市内にある男性と妻のそれぞれの実家を訪ね、 25日は本人の実家と知人の事業所を訪ねている。 26日は午前9時から午後6時半まで同市西浜の会社で勤務していた。
保健所の調べでは接触者は20~30人とみられ、 現在濃厚接触者がいたか状況を調べている。 濃厚接触者にはタミフルの投与や検温など7日間の健康調査を行う。
患者が成人男性であり、 子どもと接触の可能性はなく、 学校の休校措置は、 現在のところ行わない方針。 市は同日、 市消防庁舎に大橋市長を本部長とする新型インフルエンザ対策本部を設置した。
発熱相談センターの相談窓口 (073・433・2280) 24時間対応。 一般相談窓口 (073・435・1340) 午前8時半から午後5時15分。
近畿高校野球は中止
近畿地区高野連は26日、 新型インフルエンザの感染者が今なお増加し、 地域的にも拡大している状況を踏まえて、 1週間遅れで30日に予定されていた平成21年度春季近畿地区高校野球大会を中止することを決定した。 和歌山からは向陽高校が48年ぶりに県大会で優勝し、 35年ぶり5回目の出場を決めていた。
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