和歌山でも「美少女図鑑」創刊へ

集まれ美少女!全国の各都市で発刊されて話題を呼んでいるご当地の美少女を紹介するフリーペーパー『美少女図鑑』。和歌山でも9月、総合広告代理店の(有)シーエス・キュウ(和歌山市・松原大輔代表取締役)が『和歌山美少女図鑑』を創刊する。モデルだけでなく、カメラマンや美容室、ロケ地、衣装に至るまですべてが和歌山産だ。同社は「若い人をターゲットにした写真集で和歌山を元気にしたい」と話している。

同図鑑は新潟県発の企画で、(株)テクスファーム(新潟市)が平成14年11月に「新潟美少女図鑑」を創刊。その後全国展開するためにフランチャイズ化し、和歌山ではシーエス・キュウが今月初めに契約を結んだ。現在広島など10都市で発刊され、30都市で創刊が予定されている。
新潟以外の各都市でも好評を得ており、16日に創刊された『金沢美少女図鑑』は2万部が1週間で在庫切れになった。市場に出回る期間が短いため「幻のフリーペーパー」といわれている。インターネットオークションに出品されることもしばしばで、1000円前後の値がつくという。
フリーペーパーのため、収益は美容室の広告費に頼る。見開きで広告主の美容室がカットしたモデルを掲載。同社は「掲載されたからといってすぐに広告効果があるものではないが、カット技術など違ったアプローチで美容室をアピールできる場になるはず。短期的ではなく中長期的にサロンのブランドイメージを作れるのでは」と話す。
『和歌山美少女図鑑』は1年に2回、3月と9月に発刊予定。フルカラーのA5サイズで60ページから80ページになり、初回の9月は1万部を発行するという。7月から撮影を開始する予定だ。
モデルはホームページの公募だけですでに50人の申し込みがあり、ほとんどは二十歳前後だという。27日には、ぶらくり丁のドン・キホーテ前で午後2時から8時まで、オーディションとしてプロのカメラマンによる撮影会を開く。すでに応募した人やその場でスカウトした美少女を写真撮影する場合もあるという。現在公開中の映画「ガマの油」に出演している二階堂ふみさんは『沖縄美少女図鑑』に掲載されて、芸能事務所にスカウトされた経歴を持つ。同社は「都会に目を向けがちだが、『和歌山にもこんな魅力があったのか』と再認識できるメディアを目指したい」と話している。