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山椒の実を丁寧に摘む |
紀の川市の鞆渕地区で、高級料亭などで使われ品質が良いことで知られる青山椒(サンショウ)の収穫が始まった。
鞆渕は山間地で、他の産地と比べて気温が低いため辛みが強いのが特徴。山椒を扱う農家は45軒で、農協などに出荷し「鞆渕の青山椒」として主に京都や奈良方面に出荷される。また、つくだ煮用として多方面の加工工場にも出荷される。
中鞆渕の中武子さん(79)は10年前から栽培。実が20粒ほど付いた房を、硬い枝などが入らないように丁寧に手摘み。一日で一人コンテナ一杯分(約5キロ)を収穫している。
最近は中国産などが市場に出回り、値が下がっている。中さんは「ことしは特に(他の産地が)豊作で去年の3分の1の値段です」と肩を落としている。
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