６月の県内倒産は22件

(株)東京商工リサーチ和歌山支店 (村上信二支店長) は6月の県内倒産状況を発表した。

件数は22件、 負債総額は7億5600万円。 件数は前月比14件増加、 前年同月比6件増加。 負債額は前月比400万円減少、 前年同月比2億7500万円減少した。 ここ20年で、 6月単体としては件数がトップ、 負債額は17番目だった。

負債1億円以上の倒産は岩出市の印鑑製造業者。 1億円未満の倒産は建設業10件、 卸・小売業4件、 サービス業7件だった。

6月の月例経済報告では、 景気の判断基準を 「一部に持ち直しの動きが見られる」 とし、 2カ月連続で上方修正。 1日発表の日銀短観でも 「景況感は2年半ぶりに改善」。 しかし、 数値は大企業の動向を基準とするもので、 失業率の悪化など雇用情勢は不安定、 個人消費も低調で、 実体経済とのギャップが大きい。 一方、 県内では、 保証協会の緊急保証制度の浸透からか中小企業の倒産は押さえられているが、 個人企業など零細企業は緊急保証制度も利用できない状態もあり厳しい展開を余儀なくされている。