2009年07月16日

02.政治・経済

「夏の陣」臨戦モードに

衆議院は21日に解散、 衆院選の日程が8月18日公示、 同30日に投開票が決まったことで、 和歌山1~3区に立候補を予定している各陣営の動きも慌ただしくなった。 既に後援会活動など水面下での前哨戦も活発、 真夏の決戦に向けてヒートアップしていきそうだ。

共産党国重氏自民党谷本氏

       国重氏                 谷本氏
幸福実現党斉藤氏民主党岸本氏
       斉藤氏                 岸本氏


谷本陣営    4期連続当選を目指す自民現職の谷本龍哉氏 (42) の陣営は与党への厳しい逆風の中、 昨年秋から和歌山市内のローラー作戦を敢行するなど巻き返しに懸命。 選挙の日程が決まったことで 「負けるわけにはいかない」 と、 陣営の士気が一段と高まっている。
陣営幹部は 「有権者のあたりは依然厳しく、 不利な状況であるのは承知の上」 と説明した上で、 「相手がどうというより、 現職としてこれまで積み重ねた実績や政策を丁寧に訴えていくだけ。 理解はしていただける」。
新人と違って谷本氏本人が地元で活動できるのは週末だけ。 しかし、 若手を中心に結束力を誇る後援会組織をフル稼働させ、 難局を乗り切っていく覚悟だ。

岸本陣営    7月に入って西浜の後援会事務所を増築した民主の岸本周平氏 (53) の陣営は、 後援会幹部によると 「これまで通り、 追い風に頼らず候補者自身をアピールしていく」 という戦略。 朝は駅前で街頭演説。 午後は住宅街などで辻説法。 夜はミニ集会と地道な活動を展開するスタイルは貫く方針。
自転車に乗って候補者が一人で行っていた辻説法を、 7月になって、 5~6人のボランティアとともに自転車部隊に変更。 岸本氏は 「一人よりもだんぜん心強い。 本当に楽しくやってますよ」 と笑顔。 行く先々で 「頑張れよ」 の声が増えてきたという。 解散日程が、 ほぼ決まったことについては 「いつでもいい」 と臨戦態勢は既に整っているとした。

国重陣営    共産党の国重秀明氏(48)の陣営は、 一時閉めていた和歌山市杉ノ馬場の選挙事務所を先月25日に再開した。
国重氏は街宣車や街頭での演説を精力的にこなし、 週2回から3回のペースで地域でのミニ集会などを開いている。 講演会などでは、 経済問題について、 「大型の財政出動で期限を限ったものばかりだ」 とした上で、 「家計に軸足を置いた経済対策を行うべきだ」 と話し、 後期高齢者医療制度などにも言及し、 「根本的に制度自体を変えなければいけない」 などと訴えているという。
今月18日には、 同党書記局長で参院議員の市田忠義氏が来和し、 かつらぎ町のかつらぎ総合文化会館大ホールで演説会 (紀北地区委員会主催) を開く。 午後7時半から。

斉藤陣営    幸福実現党から出馬を予定している斉藤昌宏氏 (57) は、 6月の半ばごろから南海和歌山市駅、 JR和歌山駅、 (株)花王正門前などで午前7時半から午後8時半、 午後5時から5時半に毎日行ってきた街頭演説を今後も続け、 「北朝鮮のミサイルから国と国民の未来を守る」 「消費税・相続税の全廃」 「憲法9条の改正」 など同党のマニフェストを住民に精力的に訴えていく姿勢。
また6月末からスタートした街頭宣伝もより強化し、 車2台を使用して毎日市内を中心に広報を実施していく。 斉藤氏は 「解散が決定したからといっても、 心構えは特に変わらない。 今後も今までと同じように活動を地道に続け、 来たる選挙に備えたい」 と決戦に挑む。

自民党石田氏民主党阪口氏
       石田氏                 阪口氏

幸福実現党久保氏
       久保氏

石田陣営    自民党現職の石田真敏氏(57)の陣営は今月11日、 海南海草地方の拠点となる海南市紀美野町事務所を新たに開設し、 後援会活動を強化。 全域でビラまき、 辻立ちなどを展開し、 1人でも多くの会員獲得に余念がない。
石田氏は週末には必ず選挙区に帰ってくることにしているという。 土日は各地の公民館などで集会を開き、 支持を訴えていく。 18日は午後7時半から紀美野町の中央公民館で開催する予定。
陣営では 「まだ選挙の日程が決まったばかりで、 今後の動きはまだ分からない。 これからの情勢を見て、 各地域ごとにどのようなイベントを実施していくか、 作戦を展開していくか検討していきたい」 と話している。

阪口陣営    民主党の阪口直人氏(46)後援会の中村嘉一事務長は来たるべく決戦について 「東京都議会選や、 奈良市長選の勝利で政権交代の風を受けている中で、 ぜひ総選挙では勝利を収めたいと思っています」追い風ムードに手応えを感じている。
阪口氏はこれまで、 自転車を使い、 有権者と顔を合わせる活動を積み重ねてきた。 これからも自転車での街頭活動中心に、 街宣車などいろんな手段を講じて、 有権者に政策や阪口氏の思いを直接訴えていくという。
今後は19日に海南駅前で開かれる岡田克也幹事長の激励演説をはじめとして、 阪口さんのミニ集会をチラシ配布や街宣車などで有権者に周知していくとしている。

久保陣営    幸福実現党から出馬を予定している久保美也子さん(48)の陣営は、 街宣カーで2区内をくまなくまわり、 ビラまきや交差点での辻立ちなど地道な活動で政策を訴える。 「商店など人が多く出入りする場所を中心に、 ビラを手配りして回り、一人でも多くの支持者を集めたいと意気込んでいる。
久保さんは 「20年、 30年先を見越した時、 これから10年の舵取りがすごく重要。 それができるのが幸福実現党です」 と自負。 「自民党、 民主党の政策を聞いていても、 これでは日本の未来は開かないと思う。 当選ラインの7万票を絶対に死守し、 必ず国政に参画したい。 投開票までできるかぎり精いっぱい、 政策を訴えていきたい」 と話している。



Englishbm_trans.gif  印刷print    はてなブックマークに追加 del.icio.usに登録 Buzzurlに登録 Yahoo!ブックマークに登録 livedoorクリップに登録


02.政治・経済] 同カテゴリの記事

02.政治・経済 - 同カテゴリの記事








sinkipage.gif
カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif