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相互タクシー(株)(本社・和歌山市松島、田畑孝芳社長)は、環境にやさしい取り組みをしている運輸事業者が取得可能な「グリーン経営認証」を10日付で取得した。タクシー会社としては県内初。田畑社長(54)は「公共交通機関の責務として社会貢献したい。業界全体で取り組んでいきたい」と話している。
同認証制度は、「交通エコロジー・モビリティ財団」が認証機関となって、環境対策を行っている各事業所を審査。タクシー会社の場合56項目のうち33項目が認められれば認証(有効期間2年)される。同社の場合、46項目が認められた。県内では運送会社など11社が取得している。
同社は燃料高騰を受け、19年3月までに全車両(100台)に対し、アイドリングストップ機能(エコスターター)を完備。それまで1リットル平均6キロ以下だった燃費を同6・5キロまで向上。これにより、約500万円の経費削減も実現したという。今後1年間で、低公害車を導入するなど同6・8キロまで向上させたいという。
また、配車システムにGPS(全地球測位システム)を導入。空車走行を減らし、効率的な走行を行っている。整備でも廃油などの産廃の処理方法を工夫している。環境対策には全社あげて取り組んでいるといい、同社には紙コップの自販機しかなく、缶やペットボトルのごみを出さないようにしているという徹底ぶりだ。
田畑社長は「組織全体がエコ意識を持つことが重要。2年後もこの認証を死守したい。認証マークを旗印に社員の意識を高めたい」と話している。
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