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憧れだったhideと真由子さん(95年12月) |
難病で闘病生活を送っていた和歌山市元寺町の喫茶「レモネード・カフェ」経営、貴志政人さん(58)の二女、真由子さんが30日、亡くなった。28歳だった。
真由子さんは10歳のころに国の特定疾患にも指定されていない難病「GM1ガングリオシドーシス」と分かり、手足などが不自由となり車いす生活で病と闘っていた。
人気ロックグループ「X JAPAN」のギタリストだった故hide(ヒデ)の大ファンで、長年温かい交流があった。店名のレモネード・カフェは彼が立ち上げたレーベル「LEMONed」にちなんで名付けられた。2階は真由子さんの希望でロックを中心にさまざまなジャンルの音楽が生で楽しめるようになっている。
また、真由子さんは元テレビレポーターでタレントの東海林のり子さんらとも交流。毎年秋、東海林さんが同店を訪れてトークショーを開くなど真由子さんを励まし続けていた。元地方公務員だった政人さんは、いつも真由子さんのそばにいられるように中途退職し、この店をオープン。「最後はコミュニケーションがとれない状態だったが、ありがとう、よく頑張った。僕の子どもであって良かったと思っています」と話していた。
通夜は2日午後7時から、告別式は3日午後2時から、和歌山市吹上の吹上ホールで営まれる。
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