2009年11月16日

00.社会

研修中に急患の命救う、消防が看護師に感謝状

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感謝状を受け取る吉田さん

救命のバトンがつながれて、 大切な命が一つ救われた。 和歌山市消防局は16日、 ことし9月に東消防署の救急車で研修中に急患の命を救ったとして、 医療法人裕紫会中谷病院の看護師、 吉田えりさん(48)に感謝状を贈った。 吉田さんの希望で24時間体制の研修だったといい、 看護に対する吉田さんの熱心な姿勢が、 人命救助につながった。

尊い命が救われたのは9月12日早朝のこと。 市内の喜山樟二さん(68)宅から、 同消防署に妻の照子さん(64) の「主人倒れて 何にも言わへんの」 という悲痛な119番通報が入った。 研修に来ていた吉田さんは、 喜山さん宅に向かう救急車に同乗。 通常の研修は日中に行われるが、 吉田さんの希望で24時間体制の研修中だったという。

通報から約7分後、 救急車が駆けつけると、 照子さんは心臓マッサージを行っていたが、 喜山さんは心肺停止状態で横たわっていた。 吉田さんは救命講習のインストラクターを行うほどの技術を持っていることから、 同消防署救急隊長の尾崎由企雄消防司令 (44) は、 吉田さんに気道確保や気道に空気を入れる機材の使用などを指示。 「緊張していた」 という吉田さんは、 落ち着いて措置を行ったという。 その後、 救命救急センターに運ばれる救急車の中で喜山さんの呼吸が戻り、 その日の夕方には、 自宅でご飯が食べられるほど回復した。

同局の田中幹男局長は 「とっさの判断力と手慣れた動作が迅速に行われ、 大切な命がつながった。 より多くの一般住民にも救命講習を受けてもらいたい」、
吉田さんは、 「救急通報が多い夜間帯の対応を学びたかった。 喜山さんが生き生きとしている姿を見るとうれしい」 と話していた。



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