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【㈱和歌山新報社】
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 わかやま新報は写真取材班が和歌祭をバックアップ!撮影した和歌祭の模様を一挙公開しています。会場に行けなかったあなたにも祭の熱気を感じてもらえれば、地域の伝統文化である「祭」を未来に残していけるはず。スタッフ一同そう考えています。

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 400年の伝統誇る和歌祭 約400年の伝統を誇る和歌山市の紀州東照宮大祭「和歌祭」は3日、同神社と和歌浦周辺で行われる。108段の石段を勇ましく大みこしがかけ下り、太鼓や雑賀踊、なぎなた振りなどの渡御行列が練り歩く。午前11時半から。問い合わせは和歌祭保存会(073・444・0808)。


5月3日 (1面)
迫力満点! 御輿おろし
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 和歌山市和歌浦西の紀州東照宮の例大祭 「和歌祭」 が3日、 和歌浦地区で盛大に催された。 最大の見せ場 「神輿(みこし)おろし」 や1000人を超える行列渡御など、 地区内はこの日、 歴史ある祭り一色に染まった。
 同祭は、 初代紀州藩主、 徳川頼宣が父の家康の霊を慰めるため1622年に始められた。 「神輿おろし」は重さ2㌧もある大みこしを100人の男衆が担ぎ、 東照宮本殿から続く108段の石段を駆け下りる神事。 男たちが 「チョーサー、 チョーサー」と大きなかけ声とともに下ってくると、 見守っていた人たちも大きな拍手で迎えた。
 東照宮から片男波までを行列が練り歩く行列渡御では、 舞姫や武者、 子供連尺など、 鮮やかな衣装に身を包んだ参加者がコース内に3カ所設置された演舞場で華麗な舞を披露し、 祭りを盛り上げた。


5月2日 (7面)
見所満載 ぜひ見に来て 和歌祭渡御行列演舞
北畑保存会副会長ことしも実況解説
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 母衣(ほろ)、百面、雑賀踊り、相撲取、連尺――。和歌山市の和歌浦地区で3日行われる紀州東照宮の大祭「和歌祭」の渡御行列。同祭では108段の石段を下る勇壮な大みこしとともに、行列で披露するこれら華やかな演舞も見もの。コース内に設置された報道ブース(和歌山放送)からは、ことしも和歌祭保存会副会長の北畑達哉さん(50)がさまざまな演舞種目について楽しく実況で解説してくれる。
 渡御行列は総勢約800人。みこしおろし神事のあと正午に出発する。ことしは東照宮から県道―御手洗池―和歌浦漁港―片男波海岸を折り返すコース。演舞披露は復路の片男波集会所前と和歌浦漁港、権現前の3カ所であり、北畑さんの楽しい解説が聞けるのは片男波集会所前。
 北畑さんはかつて、風呂場で「和歌祭は彩りがなくなってしまった」と亡き父がぽつりと漏らした言葉を聞き、保存会の青年部の立ち上げや和歌祭実行委員会の設立に尽力。また、同委員長も務めるなど和歌祭復興にかける思いは人一倍強い。「渡御行列に参加する各株の技芸はみんなそれぞれ見どころがありますが、中でも母衣や相撲取、百面、雑賀踊りなどはぜひ一度見てほしいですね」。母衣は布製の大きな袋で、昔はよろいの上からかぶり回転させながら弓矢を防いだ。毎年、迫力ある演舞に大きな拍手が送られるという。
 「相撲取では相撲甚句を歌ったり、子どもたちの土俵入りもあります。雑賀踊りはプロの能面師から指導を受けて、自分たちで作った面で踊りを披露してくれますよ」。朝鮮出兵から帰ってきた加藤清正を紹介する「唐船」では大橋建一市長も登場するとか。
北畑さんは県内大手の給食サービス「南陽食品」の社長でもある。最近は大阪市の大型テーマパーク内にも職員食堂を1日にオープンさせるなど公私とも多忙。「和歌祭を盛り上げるために和歌浦漁港朝市などとも協力しています。古きよき祭の伝統を守りながら新しいものも取り入れ、たくさんの人に見に来てもらえるようにしていきたい」と話している。


4月26日 (7面)
御所神輿の修復完了
和歌祭に向け東照宮で奉告祭
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 来月3日に開かれる和歌山市和歌浦西、紀州東照宮の大祭 「和歌祭」 に向け25日、同宮会館で、大みこし 「御所神輿」 (重さ約2㌧)の修復竣功の奉告祭が行われた。
 御所神輿が修復されるのは大正4年以来、94年ぶり。京都の 「さわの道眩」 に修復を依頼。金箔の張り替えや本漆の塗装など1年がかりの修復がこのほど終了し、正式なお披露目となった。
 この日はあいにくの雨で同会館内で奉告祭のみが行われ、和歌祭保存会(和田公一会長)のメンバーら約30人が神事を見守った。
 西川秀紀宮司(64)によると、同祭は1621年の江戸初期に始まり、大勢が行列を作る祭りとしては当時、日本初だったという。20年ほど前までみこしは牛に引かせていた。西川宮司は 「1年間、神輿舎にみこしがなくて寂しかった。祭り当日は晴れてほしいね」 と話していた。


4月23日 (街のHOTWAVE面)
歴史ある渡御行列 練習もそろそろ本番
5月3日 和歌浦で和歌祭
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 400年以上の歴史がある紀州東照宮の大祭 「和歌祭」 が5月3日に行われる。 午前11時半から急な石段を下りてくる 「みこし下ろし」 が行われ、 正午からは約900人が参加する渡御行列が和歌浦の町にくり出す。
 江戸時代初期の元和8年(1622)紀州藩主・徳川頼宣によって始められた和歌祭りは、 「西の日光」 ともいわれる和歌浦東照宮の5月の風物詩。 みこしを先頭とする豪華絢爛な時代行列が、 片男波のお旅所まで練り歩く。
 昨年は 「城フェスタ」 に合わせ中心市街地で行われたが、 今年は2年ぶりの地元での開催。 渡御行列のコースは東照宮~和歌浦漁港~片男波海水浴場を往復するコースに改められており、 各所に設けられた 「演舞ポイント」 が絶好の観覧スポットとなっている。
 当日は、 若葉が茂る東照宮の108段の石段を男たちがみこしを担いで下ろす勇壮な 「みこし下ろし」 が行われたあと、 正午、 渡御行列が東照宮会館前をスタート。 裃 (かみしも) を着けた奉行を先頭に、 腰元や神官、 みこらが続き、 かわいい子ども連尺や餅花踊、 舞姫、 薙刀振、 大きく回すたびに歓声が上がる母衣(ほろ)、 喜怒哀楽を表現した百面をかぶった集団・面被など、 計62種・約900人が練り歩く。
 本番を間近に控え、 東照宮会館などでは振り付けの稽古の真っ最中。 和歌祭保存会や地元の人が中心となり、 若い世代に文化を伝えている。
 保井元吾同実行委員長は 「ことしは万葉館と片男波海水浴場の駐車場に1050台が駐車可能。 ゆっくり演舞を見てもらえれば」 と話している。 問い合わせは実行委員会(073・444・0808)へ。


4月21日 (7面)
本番に向け準備開始
紀州東照宮で「鉦おろし」
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 約400年の伝統を誇る和歌山市和歌浦西、 紀州東照宮の大祭 「和歌祭」 (5月3日)を控え19日朝、 祭りの準備開始を告げる 「鉦(かね)おろし」 の行事が同神社本殿前で行われた。 この日は近くの県公館で和歌祭についての公開セミナーも開かれ、 参加者たちは地元の伝統行事への理解を深めた。
 鉦おろしは、 和歌祭保存会(和田公一会長)のメンバー約10人が参加。 本殿前ではメンバーの子どもたちも姿を見せて、 鉦と太鼓を軽快に鳴り響かせ同祭の無事進行を祈願。 25日からは渡御行列の打鉦の練習も兼ねて地元を巡回し、 和歌祭開催を住民に知らせる。
 また、 本殿脇の神輿舎に安置していたお渡り行列の主役、 大みこしも一時蔵出し。 108段の石段を下りる神輿おろしを前に各部材の点検も行われた。
 渡御行列に参加する各種目の練習も東照宮会館で始まった。 同実行委員会(保井元吾委員長)によると25、 26日の土日には最終のけいこに励む。
 渡御行列の衣装の多くは、 京都などから期間限定で借り受けており、 祭り当日の天候が気がかり。 保井委員長は 「京都でも同じ時期に大きな祭りがある。 衣装を濡らしてしまえば迷惑がかかるため、 雨天の場合は中止せざるを得えないのが心苦しい。 これから祭り本番前まで天気が気がかりで胃が痛みます」 と話していた。
 和歌祭は元和8年(1622)から始まったとされる。 渡御行列は紀州徳川家の行列奉行のほか百面や連尺、 雑賀踊りなど庶民の種目も多数あり、 かつては 「日本三大祭り」 にも数えられた。 昭和60年に保存会が発足し、 平成2年にはそれまで市内中心街で商工祭の一環として行われていたものを、 地元和歌浦地区での開催に復活させている。


3月22日 (7面)
貴重な面を残したい NPOが複製等を奉納
和歌祭の「百面」県指定文化財に
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 和歌山市和歌浦西の紀州東照宮(西川秀紀宮司)で20日、 新 「百面」 の奉納式が厳かに行われた。 NPO法人和歌の浦万葉薪能の会と能面文化協会の協働事業 「めざめる百面」 の6回目の奉納で、 新しい面は計56となった。 同宮が所有する百面96面は、 このほど美術工芸品 「和歌祭仮面群 面掛行列所用品96面」 として県文化財に指定されたばかり。 西川宮司は 「身近な面として普通に使っていた面が文化財として大事にされるのはありがたいこと。 後世に伝えていかなくてはなりません。 (めざめる百面事業の)皆様の協力があってできることです」 と感謝を述べた。

  「百面」 は、 同宮の祭礼 「和歌祭」 の練り物の一つ 「面掛」 に使用されてきた面。 数年前からの県の調査で、 鎌倉末期から南北朝時代までさかのぼりうる神事面、 室町時代に制作されたと考えられる能面や狂言面、 近世初等の有力な面打である出目満庸友閑の制作面などがあることが分かった。
 また、 藩主から庶民に至るまで広く親しまれる同祭のあり方を示すものでもあり、 県文化遺産課は 「美術史的にも、 民俗学的見地からも価値が高い」 とし、 現在約30面が県立博物館に寄託されている。
  「めざめる百面」 事業は、 貴重な面が多いにもかかわらず損傷が進んでいることを憂慮した久保博山能面文化協会会長らが7年前に始めた。 一般市民から志を募って祭りで使用する新しい面を制作し、 歴史的に価値のある面を保存する仕組み。
 今回は、 久保会長が損傷の激しい室町時代の面「祖父(おおじ)」などを複製した3面と、 雑賀踊の踊り手自らが制作した鬼面2面など計7面を奉納した。
 西川宮司は 「百面は人気の高い練り物だけに出場希望者が多く、 まだ新しい面が不足しています。 今後も皆様のご協力をいただきたい」 と話している。
 県が17日に発表した新たな県指定文化財は 「和歌祭仮面群」 を含む11件。 建造物 「深専寺」 「鬪神社」。 美術工芸品 「那智山経塚出土品一括」 「那智山経塚出土品22点」 「木造女神坐像」 「山田代銅鐸」。 史跡 「逆川王子」。 有形民俗文化財 「苅萱道心・石童丸関係信仰資料」 「葛城山の凍豆腐製造用具」。 無形民俗文化財 「顯國神社の三面獅子」。
 指定解除が1件(美術工芸品 「那智山経塚出土遺物」)、 員数変更が1件(美術工芸品 「熊野那智大社奉納鏡の65面」)あり、 県文化財件数は534件となった。


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FMワカヤマが渡御行列を生中継
 和歌山市のコミュニティFM、FMワカヤマ(87.7Mhz)が和歌祭を同時生中継。 自慢の機動力で祭の盛り上がりを余すところなく伝えます。

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