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魁!物欲部
2009年03月12日
富士フイルム FinePix S5000


 日々の取材のバックアップ用に最近入手したデジカメ、富士フイルムのFinePix S5000を紹介いたします。バックアップ用カメラを選定するにあたり、いろいろと条件がございました。

1.ミテクレが様になるもの
2.ファインダーが付いている
3.乾電池で動く
4.安い
5.コンパクトフラッシュが使える

 これらの条件を全て満たすものというと、実は富士フイルムがちょい前から頑張っているネオ一眼系しか選択肢がないわけですが、これがそこそこ人気機種であるようで安いといえど結構する。そこで中古を求めてヤフオクの出番となるわけですが、それを見ると、このネオ一眼系は型落ちの値崩れが大きい事も判明。よろしい、ならば一番安いやつで、という事で、ネオ一眼系のスタート機種、コンデジとネオ一眼の橋渡しともいえるS5000を競り落とした、というか、残り4日の超安値即決を見つけポチッたわけであります。

01.jpg
 出た。FinePix S5000。2003年モデル。ヤフオク相場は5000~8000円くらい。
 有効画素数310万画素、最大記録画素数600万画素で、富士フイルム謹製「1/2.7型スーパーCCDハニカム」搭載という、なんだかよく分からない実力の持ち主。

 これは凄そう。ハイテクっぽい。どういう事かというと、普通は撮像素子は

 こう並んでるところ、スーパーCCDハニカムは

 こうで、お互いが補完し合って画像を作り出す仕様なんやそうです(素子は3色分あるんで実際はも少し複雑)。だから撮影画素数は300万だけど記録画素数は倍の600万。しかもその配置上、画素それぞれを通常より大きくできるんで、感度は高くできると。多少インチキ臭もするがテクノロジー的にはトンガッてますな。トンガリ系コンセプトは好きです。
 マニュアル設定でデジカメ使ってるとよく分かりますが、撮像感度はシャッタースピードなどに直結するため、手ブレ解消などに大きく関わってきます。高ければ高いほどよいって訳じゃありませんが、まあ誰でも使える使いやすいカメラの条件とは言えます。ちなみにS5000はISO800まで上げられます。当時のカメラとしては相当頑張っているんじゃないでしょうか(オートISO設定なら160~400)。シャッタースピードは2秒~1/2000秒。動画も撮れたりする。

02.jpg
 非常に軽くてちっさい。手触りは悪くないんですが、構えるとおっさんの手にすっぽり隠れてしまうほど。ホールド感は悪くありません。

03.jpg
 通常使っているキヤノンのキスデジN+EFS17-85と並べて(=手前)。キスデジ本体もいい加減ちっさいんですが、それよりもまだかなーり小さい。

04.JPG
 使用する単三電池は4本。グリップ部にうまく収まります。電池の持ちは、昔のCCDの悲しさか今時のデジカメに比べるとよくはありませんが、一現場を凌ぐには十分耐えるレベル。
 電池の持ちには背面液晶のON/OFFが大きく関わってきます。液晶画面消してファインダーで撮影すべきなんですけれども、このカメラ、実はファインダー覗いたところにも液晶画面が仕込まれてます。そこまで一眼レフにリスペクトしてるならフルサイズで作れば良かったのにとも思えますけれども。
 ハーフシャッターでオートフォーカス可能。反応もなかなかです。

05.jpg
 焦点距離は35mm換算で37mm~370mm相当、これにデジタルズーム2.2倍で合わせてMAX22倍。まあ昔のカメラですからテレ寄りなのはしょうがない。で、このズームは右手親指の位置にくる左右スイッチで操作します。本体が小さいのでファインダーを覗きながらの操作はやや苦しい。
 絞りとかも右手人差し指のスイッチで設定可能。細かくマニュアル設定できるんで、多少こだわった撮影も可能です。オートブラケットもOK。

06.jpg
 要するに実は沈筒式。鏡筒は飾り(?)なんですが、先っちょにはネジ溝が刻まれていてφ55mmのフィルターとかを装着可能。安いプロテクタでも付けておけばよさげかも。

作例を見てみますと(全て「P」で撮影・リンク先は無加工)

test1_s.jpgtest2_s.jpg
 実はこのカメラには大きな弱点が。イマドキのカメラなら「ファイン」「レギュラー」「エコノミー」など、圧縮率と画像再現度をトレードオフする設定ができることが多いんですが、このカメラにはその選択肢が無く、全てかなりの高倍率で圧縮してしまう点。6Mピクセル撮影モードで1枚あたり1.5Mに圧縮。縮小前提だったり新聞に使う(300dpi程度)くらいなら十分ですが、それでもがっつりトリミングするとなると多少気まずい。

test3_s.jpgtest4_s.jpg
 高圧縮率なのは昔メモリが高かった時代の名残であり、おかげで細部の再現性は低め。石やアスファルトの表面や、直線の境界の再現等は苦手と言えそう。ぬるっとしたちょっと甘い仕上がりです。まあ満足できない人はRAW保存も可能なのでそちらでどうぞという感じでしょうか。


 一昔前のスペック&作画の細密性よりも使いやすさ重視のS5000ですが、大きくプリントしないし、みたいに使用目的を割り切ればまだまだ十分使えます。ボクの周辺には「カワイイ」とそこそこウケがいいですな。使いやすさは及第点なので、バックアップ機として使おうと思います。

http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixs5000/index.html


2009年03月12日 21:29


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