6月初旬頃から県内各地でホタルの現出が言われるようになりまして、あちこちに見に行ったりしております。きょう現在では、中紀方面が山を越えた頃、紀北方面がそろそろ本番、という感じでしょうか。
まずは二の丸温泉。
湯浅町のちょっと奥まったところにある同温泉は、露天風呂につかりながらホタルを眺めることができる風流スポット。平日ならむちゃくちゃ混んでるってわけでもないので、穴場的にゆっくりと贅沢にホタルを楽しむことができるのです。
風呂のすぐ脇を流れる山田川。風呂の湯気に合わせるように立ち昇るホタルの乱舞を楽しめます。見ごろは8時~8時30分。7時30分からは風呂も消灯します。
撮影は4日夜。11日にも様子を見に行きましたが、まだまだ現出しておりました。スタッフの話によると、14日の週もなんとか楽しめそうとのこと。賑わってほしいような、あんまり賑わってほしくないような、そんなお気に入りスポットです。
次は、紀美野町の美里温泉かじか荘。
海南市から国道370号をひたすら東進すると辿り着く同荘。和歌山市からは遠すぎず近すぎず、ショートトリップ感も味わえます。いつ行っても夜空の美しさは格別。写真で言うと右側の奥あたりがホタルスポット。
ケロロロ、ケロロロというカジカガエルの鳴き声をBGMに、貴志川の流れに沿って群れ飛ぶホタルが見もの。結構広い範囲で淡い光が揺れるので、風のない日などはなかなか壮観ですが、写真に撮るなら水に入って接近する覚悟が必要です。
ホタル自体は機敏な昆虫じゃないので、思う存分お近付きになれます。見ごろとしては、こちらは一段落した感じ。でもまだまだ、ちらほらと飛ぶ風景もなかなかに捨てがたいものであります。
で、本日は紀の川市鞆渕の「ホタル祭り」へ。地域住民数をはるかに上回る(?)観光客で大変賑わっておりました。こちらは今まさにホタル本番といった風情で、川っぺりに腰掛けてのんびり堪能させていただきました。写真は担当記者より近日公開予定。
どの写真も昼間のように見えるのはISO400でぶっ放したからであります。技術面はご容赦ください。ホタルと一緒に誰かが舞い上がった気がしたのは、ああ、三沢光晴さんでしたか。ご冥福をお祈りいたします。(たおまさ)