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爆!釣り部
2009年11月24日
幸せ運ぶコウノトリ!?


 この時期になるとついつい行きたくなる古座川。紀伊半島最後の清流は河口部がヒラスズキのメッカ。中流部には本当にきれいなマルスズキが潜んでいたりする。

 以前、透明度の高い浅瀬を鮭のようにバシャバシャと鮎を求めて上るスズキを見たとき、「これが本当のリバーシーバスや」と感動。アラスカでサーモンフィッシングをしてる感覚にかなり近い。やったことないけど。

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 10年来ずっと釣りには通っている古座川だが、一枚岩や滝の拝、潜水橋といった観光スポットは訪れたことはなかった。今年こそは見てみようとカメラを持って観光案内板の前をふらふらしていると突然、「今どの辺にいますか?」と、おじさんに声をかけられた。何がなんやら分からなかったが、はっと思い出したのが紀伊民報さんの記事。そう言えば、国の特別天然記念物コウノトリが古座川に飛来しているのだった。

 記事によるとこのコウノトリは、兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷公園が先月31日に放鳥した雌の4歳らしい。今月18日に串本町で目撃されて以来、古座川周辺にいるようだ。ぼくは特に愛鳥家という訳ではないのだが、またとない機会。観光スポットを楽しんだ後、釣りを始める夜までコウノトリ観察に参加させてもらうことにした。

 聞き込みの情報をもとにコウノトリの居場所を探すと、なんと釣りをしようと計画していた瀬のポイントのど真ん中に逃げも隠れもせず堂々といるではないか。

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 沿道には野鳥の会の会員らしき人やアマチュアカメラマンらがずらり。こんな中でジャブジャブと川にウェーディングし、釣りをしたら怒鳴られるどころか血を見るのは必至。せっかくの清流が赤く染まるのも嫌なので、一級ポイントでの釣りは断念することに。

 夕まずめ、コウノトリの姿も暗がりに沈み、ウォッチングは終了。幸せを運ぶコウノトリにも会えて「爆釣か?」と淡い期待を込めて、第二のポイントに移動した。そこでは一投目でいきなりヒットしたが、キャッチしてみると40cmほどの小物。しかも後はアタリもなし。コウノトリは赤ちゃんを運んでくる鳥でもあるが、どうやら大物は業務外のようだ。

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 有意義ではあったが、肝心の釣果が今一つ。夜のとばりもすっかり下り、河川内はあきらめて情報をもらおうと串本のお友達の山形さんに電話。「串本周辺の漁港でなんか釣れてないですか?」と尋ねると、なんと彼は「もっとはよ電話してこんもんよ~。きょうは梶やんと2人でメジロ30本近く釣ったで!」とすこぶる上機嫌。マイボートで、潮岬沖のメジロをキャスティングで釣って釣って釣りまくって、中には90cmクラスも何匹もあったとか。あまりに釣りすぎてボートが沈むと判断したか、最後のほうには全部リリースするという夢のような話。受話器の向こうで彼は「きょうやったら、あと一人乗れたし、竿も貸してあげたのに~」と残念がってくれた。…もしかして電話したのは失敗だった?

 釣果はともかくラッキーにもコウノトリも見ることができ、ほんわか幸せ気分で帰路につく予定が、なんとなくモヤモヤ気分で帰るはめに。こうなったら和歌山に帰る途中、山形さんと一緒に釣りをした梶やん(日高川町在住)にメジロを無心するしかない(なんでやねん)。さっそく電話し、「ぎょうさん釣ったらしいですね~。え~な~。そんなにあっても食べきれんでしょ~」とうだうだ。釣り人としての恥も外聞もなく、ダダをこねると、さすがは梶やん、快く1本くれるとのこと。

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コウノトリは最後にお情けで幸せを運んできてくれたみたい。(海)


2009年11月24日 23:04


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